概要
【※この作品には〼〼〼な描写が〼〼〼〼〼〼〼〼〼〼〼〼〼〼〼〼〼〼〼〼
どんなものでも“非表示”にできるようになった社会。雑音、悪臭、苦味、不細工――クリック一つですべての感覚から取りのぞくことができる。
世界から不快なものをゾーニングする『クリニズム』の思想を持った主人公・まなかは今日も #護美を告発せよ と呼びかける。
だれもが快適で幸せに生活してほしい。だって、ここはみんなが共有する、みんなのための世界だもん。ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために! 一人一人が意識を持って世界を清掃しなくちゃ!
今日も新しい護美(アンチ)を見つけたからには頑張らなきゃ!と思ってたその矢先……?
◆既読者用解釈・考察置き場◆
https://kakuyomu.jp/users/a_yanagi/news/1177354054893000376
要
世界から不快なものをゾーニングする『クリニズム』の思想を持った主人公・まなかは今日も #護美を告発せよ と呼びかける。
だれもが快適で幸せに生活してほしい。だって、ここはみんなが共有する、みんなのための世界だもん。ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために! 一人一人が意識を持って世界を清掃しなくちゃ!
今日も新しい護美(アンチ)を見つけたからには頑張らなきゃ!と思ってたその矢先……?
◆既読者用解釈・考察置き場◆
https://kakuyomu.jp/users/a_yanagi/news/1177354054893000376
要
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!あるいは、令和文学の出発点
まずは、全ての読者は、この短編の文面に度肝を抜かれることだろう。
さらにそこには、われわれが退行している、と示唆するような眼差しすら感じられる。
そう、われわれは現代という時代のなかで、全てを見えるようにし、そしてそれに線を引き始めたのだ。
ここで描かれているのは、現代を押し広げた未来図である。単に描写するのではなく、そのコンテクストにおいて相応しい表現手段を選びとったのだ。
この単語にはこの読みでないといけない、という規則は、読み方を与えることによって、いかようにも変えられる。
その仕掛けにこそ、作者の企みが織り込まれている。ただ圧倒される一編だった。 - ★★★ Excellent!!!この解釈で正しいのか?
最初、読んだ時には、内容がよくわからなかった。何度か読み返して、なんとなくわかってきて、ようやくこれだろうという解釈に思い至った。
だが、正直、それが正しいのかどうかわからない。何か、作者の罠にはまっているような気がしてならない。実はねらいは別のところになって、こちらはとんでもない勘違いをさせられているのではないか。そんなふうに思えてくる。
非表示の先にあるのは何か。
正義の刃はどこに向くべきなのか。いや、そもそも、そんなものが存在しているのか。
ぜひ読んでいただき、自分なりの解釈を見出して欲しい。
つきつけるテーマは重く、それでいて興味深い。