#〼〼を告発せよ

作者 柳の人

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★★★ Excellent!!!

まずは、全ての読者は、この短編の文面に度肝を抜かれることだろう。
さらにそこには、われわれが退行している、と示唆するような眼差しすら感じられる。
そう、われわれは現代という時代のなかで、全てを見えるようにし、そしてそれに線を引き始めたのだ。

ここで描かれているのは、現代を押し広げた未来図である。単に描写するのではなく、そのコンテクストにおいて相応しい表現手段を選びとったのだ。
この単語にはこの読みでないといけない、という規則は、読み方を与えることによって、いかようにも変えられる。
その仕掛けにこそ、作者の企みが織り込まれている。ただ圧倒される一編だった。

★★★ Excellent!!!

問題作というのは、こういうことではないでしょうか。

なんだこれ? と感想を持つ人もいるでしょうけど、少なくない読者には刺さると思います。

こんな厄介なことはないですよ。
SNSで気軽に感想を書き込めないくせに、色々と考察が捗る。そして、誰かと語りたくなる。そう、あれこれ語りたくなる。
きっと、この小説を読んだ人が二人でも顔を合わせれば、お互いの解釈について語り合うでしょう。
私も語り合いたい。でも、周りにいなくて悶々としてしまう。

そういう厄介なところが、問題作ではないでしょうか。

★★★ Excellent!!!

 最初、読んだ時には、内容がよくわからなかった。何度か読み返して、なんとなくわかってきて、ようやくこれだろうという解釈に思い至った。

 だが、正直、それが正しいのかどうかわからない。何か、作者の罠にはまっているような気がしてならない。実はねらいは別のところになって、こちらはとんでもない勘違いをさせられているのではないか。そんなふうに思えてくる。

 非表示の先にあるのは何か。
 正義の刃はどこに向くべきなのか。いや、そもそも、そんなものが存在しているのか。

 ぜひ読んでいただき、自分なりの解釈を見出して欲しい。
 つきつけるテーマは重く、それでいて興味深い。