3.■世界

先輩せんぱ〜い。あの夫妻やっぱり『身に覚えがない』ですって」

「第一発見者の証言だけで判断するな、それでも警察の一員か。そんなんだから出世しないんだぞ」

「と言ってもですねぇ。この暴行の痕……どう見ても『いつもの』じゃないですか」

「例の事件の死体に似せて罪を逃れようとする不届きものもこの世には……、!」

「どうしたんですかぁ?」

「……データベースの検索にヒットした。どうやら彼女は夫妻の娘、みたいだ」

「じゃあ、やっぱりこっち管轄でばんじゃないですかぁ! いつものやつ、もうやっちゃって良いですよね?」

「楽しそうにしやがって。こっちには同年齢くらいの子がいるんだぞ」

「え〜、これでも心痛めてるんですよ? この処理だって大切な仕事なんですから」

「……ああ、分かったよ。あとは頼んだ」

「まったく、先輩も親バカなんだから」

「いいから、早くやれ」

「じゃあ、早速。データベースに接続、死体コンテンツ属性付与No.20351130TSHA、……完了。画像スクショを添付して――」



「――『#護美を告発せよ』、と」





























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#〼〼を告発せよ 柳人人人(やなぎ・ひとみ) @a_yanagi

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