12話 愛 編む 暴君!

【円形競技場にて】(しい)


リングに倒れ行く憤怒しロゴスを見た憤怒しリリンは激情した。


「わたしは、すべてを受け入れた・・・

だから・・・だから、わたしは力を手に入れた」


「しいちゃん、逃げろ!」


リングサイドで、赤備えが叫んだ。

激情した憤怒しリリンのかかと落としが、忍者のコスプレちゃんを蹴散らした。



助けに入った琵琶の音関を、憤怒しリリンは、あっと言う間に抱え上げ、スープレックスで投げ飛ばした。


「えっマジ?」


投げ飛ばされた琵琶の音関は、その速さに目を見張った。

ノックダウン状態の忍者のコスプレちゃんに、憤怒しリリンは、最後の絞めに掛かった。


「必殺!ふぇろもん顔面騎乗!」

最後の時が迫った忍者のコスプレちゃんは、言葉を残した。


「拙者、スク水シーサーが、好きでござった!」

「忍者のコスプレちゃん!」


助けに入ろうとする、ボクサー葛城留美がせき止めた。


そして、憤怒しリリンの桃の様な美しいお尻は、容赦なく忍者のコスプレちゃんの顔に押し付けられた。


「いやーーーーーー・・・・・・で、ござる・・・・」


忍者のコスプレちゃんは、最後の悲鳴の後もキャラ設定を守って、憤怒しリリンの愛の軍門に下った。


憤怒しリリンは、愛の軍門に下った忍者のコスプレちゃんを、抱き寄せ叫んだ。


「愛 編む 暴君!」


憤怒しリリンの絶叫に、会場中が歓喜の声を上げた。

会場は完全に憤怒しリリンのペースだ。


これで、彼我戦力差4:3 


数の上でも立場が逆転してしまった。


憤怒しリリンの溺愛ふぇろもんにやられた、忍者のコスプレちゃんは、恋する乙女の目で、憤怒しリリンを見つめていた。





つづく




【スク水シーサー・陣営】

しい

さあしゃ


琵琶の音関



【月の輪インフェルノ 陣営】

憤怒しリリン

憤怒しロゴス


ボクサー葛城留美

忍者のコスプレちゃん

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