6話 ら・ぶ・ら・ぞ・く♡

【円形競技場にて】(思惟)←語り部



課金で7人の格闘家の乱入によって、憤怒しリリンに対して圧倒的な状況が展開された。


ご満悦な、里沙(さーしゃ)は言った。

「戦いは数だよ!姉貴」

ご満悦な里沙の笑顔は、わたしのテンションを上げ、愛しの里紗の頭を撫でてあげると、さらに嬉しそうな顔をして、わたしの心は癒されマックスだ。

いつもなら、ちゅっちゅっしてあげるのだが、人前なので自制した。


対する『月の輪いんふぇるの』は、控えていた憤怒しロゴスが、リングに入った。

わたしはその姿に驚愕した。


入場時はマントで解らなかったが、憤怒しロゴスは、憤怒しリリンと違い、褌の下にレスラー用のレオタードを着ていた。


そう、お尻丸出し状態じゃない!


「お前、恥ずかしがってんじゃねーよ!お前もお尻出せよ!」


とわたしは挑発した。


誰かに対して「お前」呼ばわりしたのはこれが初めてで、ビビりながらの発言だ。


「こんなところで女子が、尻出せるわけないだろ!俺、裸族じゃねーし!」

と、ロゴスさんから、ごもっともな反論が返ってきた。

ロゴスさんは【俺っ娘】らしい。


その言葉に、お尻丸出しで乱闘中の憤怒しリリンさんは、

「ら・ぶ・ら・ぞ・く♡」

と、なぜか嬉しそうにお尻を振り振りした。


その可愛いらしいお尻の動きに、女子ボクサー葛城留美は頬を緩めて、隙を作ってしまった。


その直後、憤怒しリリンは振り向きざまに、葛城留美に張り手を浴びせ、一瞬で葛城留美をリングに沈めた。


一瞬の出来事に、会場にどよめきが起こった。∑Σ( °∀°ノ)ノ



つづく 


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