13話 はいぱーしーヽ(*'0'*)ツ

【円形競技場にて】(さーしゃ)



わたしは思惟ちゃんの事は、何でも知ってる。

思惟ちゃん自身より知っていると言っても過言ではない。

そして、わたしは思惟ちゃんにとって充電器の様な存在。


わたしは、思惟ちゃんだけを元気にする思惟専用充電器。


わたしの気を思惟ちゃんに充電し、充電がマックスになった時、思惟ちゃんは、はいぱーしーに変身する。


人前で、それもこんなに注目の集まっているリング上で、こんな事をするなんて、超絶に恥ずかしい。でも、勝つためにはこれしかない!


わたしは、羞恥心より勝利への可能性を選択した。


わたしは忍者のように手で印を結んだ。

「しー待って!」

わたしの言葉に思惟ちゃんは、動きを止めた。

その瞬間、わたしは思惟ちゃんのお尻に向けて、思いっきり指を突っ込んだ。


「痛ー!」


思惟ちゃんの悲鳴を聞きながら、わたしはわたしの体内の気をすべて、思惟ちゃんに注入した。すると思惟ちゃんの身体が、輝きを放ち始めた。


それはこのリングの主役が、思惟ちゃんである証の輝き。


「さあ、行って・・・はいぱーしー」


わたしは、はいぱーしーの健闘を祈った。

はいぱーしーになった思惟ちゃんは、まるでド変態を見るような軽蔑した目でわたしを一瞥した後、リングサイドへ走って行った。


屈辱に耐えろわたし、勝利の為に・・・・


しかし、無二の親友から受ける屈辱に、悔しさと恥ずかしさと照れで、わたしの身体は熱を帯びた。


はいぱーしーは、憤怒しリリンを睨み付けると、深呼吸をして戦闘態勢を整え、リリンに向かって叫んだ!


「わたしは、お尻が痛いんじゃー!」

「知らんがな、お前らの性癖事情など」


お前らの性癖事情!!!


リリンの言葉に、わたしの身体はさらに熱せられた。

わたしたちは、ただの親友同士なだけなのに・・・




つづく




【スク水シーサー・陣営】

しい

さーしゃ

琵琶の音関



【月の輪インフェルノ 陣営】

憤怒しリリン

憤怒しロゴス

ボクサー葛城留美

忍者のコスプレちゃん

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