狂気の天才とアナザーワールド

　狂気的な天才化学者・灰藁大九郎は、己の野望ともいえる生物兵器の発明を政府から危惧され、処刑された。
　灰藁が目を覚ますと、見知らぬ不可思議な世界が広がっていた。警察や政府など、己の野望を阻止する存在がいないということを知った灰藁は、偶然出会った科学者の青年・ビティムの協力を得て生物兵器の遺伝子の開発を試み、これを成功させる。
　遺伝子を己自身に投与した灰藁は自ら生物兵器となり、新たな野望の進展のために衰弱した鴉人の少女・リェチャナを連れ帰り、彼女を自分以上に優れた生物兵器とするべく研究を始めた。
　己の野望のことしか頭にない灰藁だが、リェチャナやビティムと暮らしていくうちに、灰藁に変化が現れ始める……。

　狂気の天才の、戦いと未知に溢れた日々の物語。

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