偉大なり我が祖国!!
陸軍削減後、満州、朝鮮、中国、インドなど大陸から全ての軍隊、
居留民が帰国。
満州、朝鮮、中国居留人民はゴネたが軍隊も引き揚げると言う事で居座る事は
不可能と知り、預貯金のみ持ち帰れる事になる。
残っても敵に殺害されるので引き揚げるしか手が無い。
ただし、農作業希望者には山間部だが田畑と家屋を提供。
工場勤務も住宅提供。
約100万人の引き揚げ人民に満足な条件となる。
そして引き揚げの列車や移動には膨大な日の丸戦闘機が守ってくれてた。
オ~~イと手を振ると操縦席の若者が手を振ってくれる。
緑の主翼には故郷の証、日の丸が輝いている。
「帰らねばな・・。」
家族の手を引き、港を目指し歩く居留民達だった。
迎えに来るのは・・・偉大な菊華紋章を艦首に輝かせる帝國海軍の艦艇。
空母とか言う広い甲板を持つ巨大な艦。
膨大な数の移民を帰すには小型船舶では不可能との事で海軍の全艦で日本海を往復するらしい。
周囲を駆逐艦が警戒し、大戦艦が堂々と艦隊を守る姿に、満州を追い出されてささくれてた心も癒される。
「父ちゃん、日本は強いんだよね。」
「ウン、ただ前線に我等が居たら戦闘の邪魔だと言うのも納得だ。
何でも新しい田畑を我等に与えてくれるそうだから、スマンが帰国したら・・。」
「オイラも頑張るよ。そして大きくなったらゼロセンに乗るんだ。」
故国に帰国する彼等は帰国後、故郷近くの開墾した田畑に住み着く。
地主では無く、JAと言う新農協組織に納付するシステムと言う。
税引き率約10%と言う有難い税率。
地主に小作人と言われる事も無いそうだ。
有難い。。
彼等は懸命に働き、鍬を振るい農作物を出荷。
国策としても良い方向に変わって来た。
子供も増え、国内に小学校も増築。
各地に膨大な戦闘機が配備され、常時、国内を飛行し国防を担ってるそうだ。
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大陸から数多くの民を引き揚げた事で中国も日本との講和を望む事が確定。
蒋介石率いる国民党政府と日本政府は香港で講和。
満州朝鮮からは一切の軍隊、居留民を引き揚げた事を告げ、彼等も鉾を収めると言う。
逆にアメリカは勢いは止まったが、参ったは言わない。
それなら・・と、俺は毎日の様にアメリカの軍用機を全てカッパらって、
祖国に配備。
エンジン、ガソリン、周辺武器全てを盗む怪盗元爺さんです。
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「豊田長官、エエ感じになって来ましたな。」
「ウム、ユージのおかげだ。まさか生産した機が全て我が国に来るとはな。
おまけに・・。」
「ヘヘヘ、輜重兵の代わりには充分でしょ。」
そう、トラック、乗用車も全て盗んで国内配備。
アメリカは当時、世界最大の自動車国家だったが、全て俺が盗んで国内配備。
おかげで自動車学校に入る元居留民が増え、流通網も列車と併用して、
膨大な流通網が出来たのだ。
前線にもトラック、そして米国製のユンボやブルドーザーを配備し、基地強化に一役。
陸軍は削減したが、帰国した元居留民は仕事に困る事は無いのだ。
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次回、閑話です。そう・・・お隣のその後。
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