「夏」と「雨」に彩られた読後感爽やかな物語

ある夏、ギリギリアラサーの主人公が親戚の女の子を預かることになり、「家族ごっこ」が始まります。

単純に主人公と女の子の成長物語かと思いきやとんでもない!
未だに未練のある元カノ、過去のトラウマとフラッシュバック……と物語がどんどん展開していき、巧みな構成でついついページを捲ってしまいます。

夏の象徴として、色んなシーンで雨が出てきますが、この使い方も素晴らしいです。雨が降ること、あがること、道端の水たまりでさえ、物語のポイントとして配置されています。ぜひ注目してみてください。

楽しいだけではなく苦味もあるけど、読み終えたあとは心地よい満足感でいっぱい。オススメです!

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