過ぎると言うことは……

タイトルを見てふと思ったのです。なぜ「過ぎる」のかと。

この作品はある夏に起こった出来事を語っています。

独身男性の叔父のもとに小学生の姪が転がり込んできて、叔父の幼馴染みと三人で過ごす物語です。

もちろん夏にその出来事は起こっています。

この「過ぎる」という意味は作中で明かされますが、なるほど終わってみるとその意味がよくわかります。まさにぴったりといえるでしょう。

タイトルからエンディングまでしっかりと構成されていて、言葉の意味がよくわかりました。

間違いなく良作です。
この三人に幸せが訪れますように、そして願わくばずっと続きますように。

そんな気持ちに思わせてくれるひと夏でした。

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