短編のどんでん返しは、しっかり構成を考えないと伏線が伏線にならず、ともすれば「後出しじゃんけん」的になってしまいがちですが、本作は「どの情報を、いつ出すか」というのが練られていて読後感の良い小説でした。内容については、ぜひその目でご覧ください。いいUターンですよ!
余計な事が書けません。完璧なお話なので、何を書いても蛇足になります。
「この子の歳? そうね、数えで言うと5歳ね」ほんの数ヶ月とは言え4年前まで恋人だった筈の純子は、ひとり息子だという幼子を愛おしそうに撫でながら、悪びれもせずにそう言った。ラストに納得するUターン。
主人公の心にあったのはただ一つ「騙されていた」 これだけである それが、どういう意味なのかは読んでみて初めて分かる事でしょう 最後まで読んだ時、職場の休憩室であるにも関わらず思わずあ! と叫んでしまいました。 読めば分かります。 これ以上は敢えて語りませんので、どうぞご自身のその目で確認してみて下さい! どうしてもそう言いたい面白さ