時の迷い路

作者 蜜柑桜

81

29人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

こどもの頃に読んだファンタジーの世界を、大人になったあなたに。

そんな作品です。

シレア国の時を守る時計台。その針が、動きを止めてしまった。その騒動の中、瓜二つのふたりの少女が邂逅する。

ファンタジー好きの心をくすぐる要素を散りばめて、その世界でいきいきと……ややいきいき過ぎるぐらい走り回る姫さまが素敵です。

止まった時計をどうにか動かすために奔走する国の人々もいちいち魅力的。その内のひとり、魅力的な『彼』に、私は少々翻弄されました。ネタバレは……いけない。

姉妹編『天空の標』も合わせて読まれますと、終盤ではおおお!っとなる仕様です。

幻想的なラストは必見。この世界の一員になった気分を、皆様もどうぞ。

★★★ Excellent!!!

国に唯一ある時計台。その時の刻みが止まってしまった――。
時も止まったわけではない。陽は沈んでは昇る。
けれども、大きな秩序の乱れに繋がりかねない事件。
王女は秩序を保とうと奔走するが、彼女の目の前に、自分とそっくりな不思議な少女も現れて……。

王女アウロラと、「遠い場所」から来た少女ウェスペル。
出会うはずのない二人の物語です。

この物語はファンタジーですが、派手な戦いや冒険をメインにしたものではありません。
読んでの個人的なイメージですが……登場人物達が、国で起きている異常をどうにかしようと、城内や街を必死で奔走しているイメージの物語です。
その国の美しい風景や、生き生きとした街の人々の様子が、とても素敵です。読めば読むほどに惹かれていきました。登場人物一人一人も魅力的で、一人一人が生きている・生活していると感じられました。
しかし時計の停止をはじめとした異常事態は次々に起こっていきます。その異常事態をどうにかしようとする様子も、丁寧に描かれています。時計は止まっていますが、不思議と時間の流れを感じられるのです。

とても素敵な物語でした。

★★★ Excellent!!!

時に異変が起きます。

流行りものでない、昔ながらこ本格ファンタジー好き必見。

文章うまく、情景描写が印象的です。


姉妹編も合わせて読むと、更に面白いです。

時にまつわるファンタジーですが、これを読むと時間を忘れて読みふけることでしょう。

★★★ Excellent!!!

城下町に置かれた、その国唯一の時計。いつからありどうやって動いているかもわかりませんが、人々はそれを便りに時を刻んでいきました。
その時計が、今止まる。

たかが時計が止まっただけだと思うかもしれませんが、不便はもとより、ずっと当たり前のようにあったものが崩れると言うのは、とても不安なこと。それをなんとかしようと奮闘する主人公が、この国の王女であるアウロラです。

このアウロラと言うのが実に魅力的なキャラで、日頃から城下に出て街の人と話すと言う王女らしからぬ振る舞い。それでいて、国民の事を第一に考え、思慮深いと言う、王女としての一面も持ち合わせています。
そんな彼女だからこそ、見ていて頑張れと応援したくなる。しかも、彼女そっくりの容姿を持つ少女も登場し、物語は更なる盛り上がりを見せてくれました。

あまりに大きく、人の手にはあまりそうなこの異常にどうやって立ち向かっていくのか。アウロラの奮闘をご覧ください。

★★★ Excellent!!!

物語の舞台は、辺りを森に囲まれたシレア王国。
そんな王国にたった一つしかない時計に起きた異変。今まで何年も止まることなく、正確な時を刻んでいた時計が止まってしまったら、人々はどうなってしまうでしょう?

止まってしまった時計を巡って奔走するお転婆姫なお姫様をはじめ、登場キャラクターがいずれも魅力的。
特にお姫様と瓜二つの姿をした、遠い所からシレア王国に来てしまった女の子。彼女の存在が、お話のいいアクセントになってくれました。
そしてこの作者様の別作品を読んでも思ったのですが、風景や心の動きの描写が本当に丁寧。読んでいるうちにだんだんと、物語の世界に引き込まれていきます。

本格的なファンタジーなお話が好き、少々お転婆なところもあるけど、格好良いお姫様を見たいと言う人に、是非読んでもらいたい作品です。

ちなみに姉妹作に、『天空の標』と言う作品があります。内容がリンクしていて、合わせて読んだら面白さは倍増です!

★★★ Excellent!!!

自然豊かな描写と生き生きとしたキャラクターたちが活躍するファンタジー長編。
平和な国に突然訪れた危機に、若い王女が寝る間も惜しんで奮闘します。傍らには、なんとそっくりな少女もいて……

彼女との出会いが物語をぐんと奥深いものにしていきます。

二つの世界、異なる時空、出会うことのない二人が出会う不思議な現象に、止まることのないはずの時計が動きを止め、川にも異変が、さらには陰謀まで勃発して……と畳みかける危機に、「エエ、どうすんのよっ」とこちらはハラハラしますが、映画のような鮮やかさ迫力で最後まで突き進みます。

余韻のある、じいんとくるラストも注目。奇跡って言葉がフッと浮かびました。

★★★ Excellent!!!

一言言わせて下さい。
凄かったです!と言わざる得ないくらい設定と熱意、そして物語を夢中に読者がイメージできる壮大な描写に……。

伝えたいことが多すぎて、何から話せばいいのやらとなりますが、拙いレビューを!

テーマは、「時」
現実世界の私達の時間が止まります。
何を言っているのかわからないと思いますが、本当に無我夢中で読んでしまうほど、特に後半の追い込みは半端じゃないんです!

キャラクターの個性は勿論いいですし、何より作品の熱が画面越しから伝わります!
こんな文章書いてみたいです、続編を見てみたいと思わせるエンディングで、凄く素敵でした!

これからも頑張ってほしいです!!

★★★ Excellent!!!

 国で時を刻むのはたったひとつの時計台。決して狂うことのない、修理はもちろん調整すら必要としない時計。しかしある日、その時計に異変が――。

 繊細で美しい情景描写とやさしく幻想的な空気。それを切り裂くような緊張感と迫りくる危機。美しく鋭く。やさしく激しい。謎が謎を呼ぶ、時間と人間を描いた本格ファンタジーです。

 お転婆で愛らしい王女と、その王女にそっくりな謎の少女。そして飄々とおいしいところをかっさらっていく兄王子に、個性的なサブキャラたち――と、登場人物たちもまた魅力的で。幻想的でありながら、とても骨太な物語です。この軽やかで濃密な世界をぜひ体験してみてください。

 ちなみに、兄王子が活躍する姉妹編『天空の標』も絶賛連載中です。そちらも合わせて読むと、おもしろさ倍増しますよー。

★★★ Excellent!!!

 私の心はこの世界にとらわれ、時を止め、静かに、また激しく、揺れ動きました。
 この作品の世界観はファンタジーで、御伽噺のようでもありました。
 鮮やかな色彩や細やかで優しい描写と激しさも現れるストーリー、でもどこかアクセントのようにライトノベルのような軽さがあって、とても読みやすく、私の感情を目まぐるしく変化させました。

 読んでいて感情が激しくなることもありますが、とても穏やかで、心地の良い作品なので、おすすめです!

★★★ Excellent!!!

緻密な設定に、謎が謎を呼ぶ展開。
美しい情景描写に思わず息を呑みます。そこで話す人たちはまるで本当に生きているかのよう。

舞台は時間という概念がほんの少し我々と異なる世界。そんな中、唯一「時」を教えてくれる存在に突如として異変が。事態の解決に向けて動き出す主人公だったが、そこで信じられないものを目にします。

女性が活躍する作品や、しっかりとした硬派なファンタジーを好む方、ミステリーが好きな方にオススメです。