あの夏の日に ～俺たちの透明な二週間～

作者 加瀬優妃

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宙から降ってきた、俺だけの姫。 加瀬優妃

　大学一年のトーマにとって、明日から初の夏休みという日の晩。
　降りしきる雨の中、夜空から幼い少女が降ってきた。

　トーマは少女を家に連れ帰り、幼馴染のユズルに相談した。
　美少女・シィナは自分の名前以外、何も覚えてはいなかった。
　どこからやってきたのかわからない少女をしばらく匿うことにしたトーマ。

　「人の心を読む」という不思議な力を持つ、左目が紫色の少年ユズと共に、次々と現れる敵から全力で彼女を守ろうとする。
　なぜシィナはトーマの元に現れたのか？　そして、ユズルの存在意義とは？

　それは……異世界ウルスラの「時の欠片」を廻る、千年も昔から続く物語。

　※小説家になろうに掲載されている同名小説を少々改稿いたしました。
　※旅人シリーズ第２作。

目次

完結済 全29話

更新

  1. プロローグ
  2. １．俺にとって、ユズは大事な幼馴染だ
  3. ２．俺のところに、宙から女の子が降ってきた
  4. ３．俺たち三人、これからどうするか
  5. ４．俺たちの敵は、何者だ
  6. ５．俺にできることは、努力することだけ
  7. ６．俺の役目は、何だろう
  8. ７．俺の気持ちが、変わる
  9. ８．俺だけじゃない、ユズも？
  10. ９．僕と、母さんの時間 －ユズside－
  11. １０．私の犯した、罪 －スミレside－
  12. １１．僕が、失ったもの －ユズside－
  13. １２．僕にできることを、考える －ユズside－
  14. １３．俺にはまだ、覚悟が足りない
  15. １４．俺たちに残された時間は、どれぐらいだ？
  16. １５．俺はもう、囚われてしまった
  17. １６．踏みにじられた、自尊心 －ウルスラside－
  18. １７．膨らみ続ける、劣等感 －ウルスラside－
  19. １８．露わになり始めた、綻び －ウルスラside－
  20. １９．私は、彷徨っている －シィナside－
  21. ２０．俺たちは、逃げるしかない
  22. ２１．俺は、これからどうするべきなんだ？
  23. ２２．俺はシィナを、元気づけたい
  24. ２３．俺たちは、戦わなければならない
  25. ２４．俺はようやく、覚悟を決めた
  26. ２５．俺にしか、できないことがある
  27. ２６．俺たちは、閉じ込められた
  28. ２７．俺は、シィナを……。
  29. エピローグ