古の代にて、人々の息吹を体感する

古代日本を舞台とした大河ファンタジー。幻想的な描写もさることながら、古代の空気を間近に感じさせるような情景描写や時代背景を併せ持っています。主人公の少女、ナルを中心に据えていますが、彼女を取り巻く人物たちの人間関係も見所のひとつです。幾重にも折り重なった人々、そして国々の関係性は、まさに大河小説と呼ぶに相応しい。
少女は如何にして伝説の巫女となったのか。ナルの成長、そして倭の国々の行く末にスクロールする手が止まらない作品です。

その他のおすすめレビュー

硯哀爾さんの他のおすすめレビュー40