真面目で不器用なお奉行様と妖怪達の不思議で愉快な物語 風楼
江戸の町奉行だった、暖才善右衛門。
哀れ真面目過ぎたが故に江戸を放逐され、人っ子一人居ない僻地の宿場町へと追いやられる。
そうしてたどり着いた誰もいないはずのその町で、善右衛門は一匹の化け狸と出会う。
どうやらその狸は暖才善右衛門のことを知っているようで……?
そんな化け狸との出会いから始まる、古の日本を舞台とした妖怪と神々が入り交じる風変わりな日々の中で町奉行、暖才善右衛門は今日も沙汰を下すのだった。
目次
完結済 全100話
更新
- 出会いと始まり
- 第1話 出会い
- 第2話 化け狸のけぇ子
- 第3話 化け狸と化け狐
- 第4話 山の目
- 第5話 新たな日々の始まり
- 僻地での生活
- 第6話 僻地での食事
- 第7話 食後のひととき
- 第8話 そして湯に浸かり
- 第9話 そして狐
- 第10話 新たな町人
- 妖怪変化のあれこれ
- 第11話 妖術のあれこれ
- 第12話 再びの夕餉、そして湯殿
- 第13話 二人の仲
- 第14話 満月の夜に
- 第15話 そして次なる沙汰へ
- 鼠達による襲撃事件、その吟味
- 第16話 鼠達による襲撃事件、その吟味 その1
- 第17話 鼠達による襲撃事件、その吟味 その2
- 第18話 鼠達による襲撃事件、その吟味 その3
- 第19話 鼠達による襲撃事件 その吟味 その4
- 第20話 事件はまだ終わらない
- 妖怪と神々
- 第21話 小石
- 第22話 厠神
- 第23話 賠償
- 第24話 そしてまたも湯殿
- 第25話 権太達の帰還
- 狼の居る日々
- 第26話 八房
- 第27話 しゃれこうべ
- 第28話 平穏なる日々
- 第29話 華やかに飾り立てられた町の中で
- 第30話 そして……
- 暖才 善右衛門
- 第31話 暗闇の中で
- 第32話 揺るがぬ善右衛門
- 第33話 事の次第 事の真相 その1
- 第34話 事の次第、事の真相 その2
- 第35話 決着
- 祭囃子の中で
- 第36話 祭り前日
- 第37話 祭りが始まる
- 第38話 演劇
- 第39話 けぇ子という名前
- 第40話 花火
- 夏の日々
- 第41話 夏の始まり
- 第42話 新たな……
- 第43話 遊教という男
- 第44話 善右衛門と遊教
- 第45話 新たな、おかしな町人
- 夏はまだまだ続く
- 第46話 遊教と沙汰 その1
- 第47話 遊教と沙汰 その2
- 第48話 鬼
- 第49話 鬼祓い
- 第50話 行商人
- 第51話 そして事件が
- 第52話 それはまるで鬼のような
- 第53話 逃亡戦
- 第54話 社を……
- 第55話 遊教との対決
- 第56話 遊教への沙汰?
- 第57話 刀から錫杖へ
- 第58話 岩と対峙して
- 第59話 もやとの対決
- 第60話 綺麗に片付けて
- 秋
- 第61話 けぇ子とこまの厠端会議
- 第62話 足跡
- 第63話 決意
- 第64話 遊教の帰還
- 第65話 名刀
- 第66話 善右衛門と遊教の問答
- 第67話 追跡
- 第68話 洞窟を前にして
- 第69話 うら
- 第70話 鬼を前にして
- 第71話 がぶりと噛み付いて
- 第72話 その後の顛末
- 晩秋
- 第73話 人別改帳行脚
- 第74話 行脚は続く
- 第75話 町の名前
- 第76話 山の中にある、そのお宿の名前は……
- 第77話 温泉を
- 第78話 祝言
- 第79話 婚姻話
- 第80話 異種婚姻譚
- 第81話 茶飲み話
- 第82話 それなりの危機
- 第83話 手紙
- 第84話 団三郎狸
- 第85話 団三郎かく語りき
- 第86話 覚悟
- 第87話 年貢の納め時
- 第88話 覚悟を決めて その1
- 第89話 覚悟を決めて その2
- 第90話 雪
- 冬
- 第91話 雪景色の中で
- 第92話 収入源
- 第93話 祝言後の遊教
- 第94話 不和の芽
- 第95話 奉行と僧侶の問答
- 第96話 神前
- 第97話 相撲
- 第98話 妖怪達の相撲は……
- 第99話 年末
- 第100話 正月
おすすめレビュー
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★★★ Excellent!!!
名奉行善右衛門があやかしたちのいざこざをズバリと裁く! カクヨム運営公式
真面目過ぎた性格が災いして僻地へ飛ばされてしまった、町奉行の暖才善右衛門。新たな赴任先は人っ子一人いない山奥の宿場町。しかしそこには人の代わりに妖怪たちが暮らしていた。突然妖怪を目の当たりにし唖然とする善右衛門だが、さらに化け狸に狐たちとの間で起きた諍いを裁いてほしいと頼まれて……。
なんといっても本作は登場する妖怪たちが可愛らしい。狸や狐が人間に変化し、時にはモフモフな獣の姿で、巧みに術を使って善右衛門の世話を甲斐甲斐しく焼いてくれる。
とことん真面目な善右衛門は、人間ではなくても町の住人である妖怪たちの住みよい町を作ろうとしっかり仕事をする。こうした妖怪たちと善右衛門の交流がとっても心地よく、読んでいてほのぼのとした気持ちになれる。
また、妖怪たちが事件を起こした際には、力尽くで成敗するのではなく、しっかりと理を説いて、人も妖怪も納得するしかない沙汰を下す名奉行っぷりが実にお見事。
あやかしものが好きな読者に自信を持って薦められる一作だ。
(「様々な妖怪変化」4選/文=柿崎 憲)
★★★ Excellent!!!
狸と狐の化しあいではなくハートフル? @holizon84
歴史モノというか
時代モノというか
そういうのって肩がこるようなイメージが多かったんですけど
なんだかホッとする文体とストーリーでサクサク読めます。
★★★ Excellent!!!
真面目な男と動物の心通わせる物語 たぬき
タヌキ(ノ≧∀≦)ノ
タヌキ(ノ≧∀≦)ノ
タヌキ(ノ≧∀≦)ノ
たぬきはかわいいです!!