概要
熟年夫婦のように何でも通じ合えた───恋心以外。
前生徒会長と前副会長は「夫婦」と呼ばれるほど通じ合った名物コンビだった。
言葉にしなくても何でも通じ合えた。
ただ「恋人」ではなかった。何故なら、会長には恋人がいたから。
「友人」で「相棒」だと豪語する彼に、最後の日くらいは素直に思いを伝えたい。
卒業式の日、前副会長、国枝志穂(くにえだしほ)は、中学の頃から片思いを続けてきた前生徒会長、手塚禎史(てづかさだふみ)に思いを伝えると一大決心をするが……
言葉にしなくても何でも通じ合えた。
ただ「恋人」ではなかった。何故なら、会長には恋人がいたから。
「友人」で「相棒」だと豪語する彼に、最後の日くらいは素直に思いを伝えたい。
卒業式の日、前副会長、国枝志穂(くにえだしほ)は、中学の頃から片思いを続けてきた前生徒会長、手塚禎史(てづかさだふみ)に思いを伝えると一大決心をするが……
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!甘酸っぱいときめきがあります
青春物の大道を突き進んで、その良さ、面白さが十全に表現されています。
ありがちだからこそ期待は膨らみ、期待以上の描写がわたしを満足させてくれました。丁寧で実力に裏打ちされた良作です。
特にヒロインである志穂の心の葛藤が、回想形式の文体によって自然と地の文に溶け込み、ついつい応援したくなりますし、するすると共感していってしまうのです。
お相手の手塚くんは、女子から見たら典型的な「なんでそこだけわからないの?」という有能なのに恋愛には焦れったい、これまたテンプレートでありながら、とても魅力的なキャラクターです。
志穂視点からの彼の良さにわたしもつい、こんな人を彼氏にしたいなぁ、と思わせてくれ…続きを読む