夢見里 龍 -ゆめみし りゅう- と申します。 美しいものと暗い物語が好きです。その闇の根底にある、僅かな幸福や細やかな光に惹かれます。物語を読み、物語を書く…
十話すべて、とても美しくてうっとりするようなお話でした。月十夜とある通りすべて月が関係するお話で、あるときは優しく語りかけてきたり、あるときは光を盗まれたり十夜分、色々なことが起こります。月…続きを読む
普遍的に存在する月を綴る幻想小説。高い描写力と技術で描かれる情景描写は幻想的で美しく、時間を忘れて読むことに没頭させられます。作者の他の作品も読みたくなる、そんな魅力あふれる短編集です。
曇っていても晴れていても夜空に月が見えるのはよいものです。夢の中でも。物語の中で綴られるこの作品のお月様、とても素敵です。ずっと眺めていたくなるくらい、文章も美しくて繊細で、月の羽衣寄り添う雲のよう…続きを読む
夏目漱石の『夢十夜』のような、幻想的な短編集です。巧みな筆致の中、夢のような不条理さと神秘が全編を貫いています。月という「時代や空間に関係なく、夜空を見上げればそこにあるもの」というモチーフが…続きを読む
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