10もの短編で構成された本作は、ファンタジーにSF、人間ドラマなど、短くても心に来るような物語ばかりです。 夜の月は誰からにでも見る事が出来、それを見た人物がどう思い、生きたのかが、良く伝わる作品でした。
十話すべて、とても美しくてうっとりするようなお話でした。月十夜とある通りすべて月が関係するお話で、あるときは優しく語りかけてきたり、あるときは光を盗まれたり十夜分、色々なことが起こります。月…続きを読む
月の発する光や色の他に、それぞれ各一色ずつそれぞれの色付けがされており大変、大変美しいです。上質なクラシック・セレナーデを聴いているような上品な本作品。さあ。飲み物を手前に置いて、ちょっとだ…続きを読む
普遍的に存在する月を綴る幻想小説。高い描写力と技術で描かれる情景描写は幻想的で美しく、時間を忘れて読むことに没頭させられます。作者の他の作品も読みたくなる、そんな魅力あふれる短編集です。
十編のお話ですけれど、全体の印象は夜に降り注ぐ月光、静かで時の移ろいを見失わせる。そんな風です。月のある夜、ウッドデッキにチェアを出して読んだらよりよい雰囲気なのでは。明るさが増したなと…続きを読む
もっと見る