概要
そんなある日、彼は北の果てに住むという災厄の魔女に一人の少女が襲われているところを目撃してしまう。その際に魔女が彼女から奪ったものは、なんとトキが探し求めていた「女神の涙」だった。
彼は魔女から「女神の涙」を奪おうと立ち向かうが全く歯が立たず、更には呪いを受けて生死を彷徨うことに。その呪いの進行を止めるには、どうやら“光属性の体液”を定期的に摂取しなくてはならないらしく──。
人を信じる事をやめた孤独な青年と、神を信仰する心優しい少女の、壮大な旅が幕を開ける。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!クスリの時間だ、聖女様。そう言って彼は今日も彼女に迫る
やっっべぇ小説見つけちまったと思いました。もちろん良い意味でのやっっべぇです。大好物が詰まったご馳走でした。
盗賊のトキは、「女神の涙」と呼ばれる宝石を探し求めていました。それがあれば憎い仇に復讐できると、それだけを考えて彼は死んだように生きてきた。
そんな彼の前に突然現れた災厄の魔女と聖女セシリア、そしてセシリアが持つ女神の涙。
魔女は女神の涙をセシリアから奪い、トキには死の呪いをかけてしまいます。
魔女にかけられた呪いを緩和するには光属性の魔力を持つ者の体液が必要……え?体液ですって??
それってどうやって交換するんでしょうね???(すっとぼけ)
上げて上げて、やっとハッピー展…続きを読む - ★★★ Excellent!!!とても素敵なラブストーリー
全話、エピローグ、番外編すべて読みました。
魔女から死に至る呪いを受けた主人公トキ。
絶対に私があなたの呪いを解くと誓う聖女セシリア。
呪いの進行を抑えるためキスを交わす二人。
徐々にお互いが相手を必要不可欠な存在だと認識しはじめ、その感情がなんなのか焦れったく読んでるこちらが恥ずかしくなるくらい甘いお話。
物語の中盤、終盤にあるトキの過去、聖女セシリアの秘密に思わず涙するのとラストにかけての展開に感動。
読み終わったあと余韻が残る。
物語の核心部分やストーリー構成、登場キャラの性格、心理描写など設定がしっかりしてて文章もとても読みやすい。
この物語のタイトル、"ラクリマの恋人"に込め…続きを読む - ★★★ Excellent!!!第一に呪いを抑えるためにキスが必要という、発想がいいですよね
作品としては、キャラクターの描写が優れていました。
主人公のトキは最初はどうなんだろうと思っていたけれど、意外な一面や優しい部分などが知れて、魅力を感じるのに時間はかかりませんでした。
セシリアも内面がきれいすぎて人間味がないと思っていました。しかし、次第に感情もきちんと描かれるようになり、中身が形成されていくような感覚がありました。
それと心情描写が繊細で、ていねいでした。
メインは上の二人なんですけど、章ごとに別に焦点が当たる人物が何名もいます。
サブキャラ、サブストーリーが濃厚で、いいですね。
そういう点では群像劇チックな部分もあり、登場人物たちが生きている感覚がします…続きを読む - ★★★ Excellent!!!澄んだ聖女の愛と、真っ直ぐな彼の心と言葉が、ただ胸を打つ。
読者様へ、第八章からが本番です。
第 八 章 終 盤 か ら が 本 番 で す の で 心 し て く だ さ い (ラウドボイス)
……と言ったところで何が何やら、と思われますので少し補足をば。
作者様も認めていらっしゃるように、清純派ヒロインと口と手癖は悪いけれど心根の優しいヒーローとの、はいはい定番のキッスファンタジーね、と思われる方が多いと思うのですが、この作品の真価が発揮されるのは(個人的には)第八章から。
(それまでももちろん楽しく読ませていただきましたが)
序盤で、ヒロインと主人公の関係がどのように変化するのか、先の展開が読めても主人公・トキの言葉と痛切で真っ直ぐな想…続きを読む - ★★★ Excellent!!!恋愛ダークファンタジーの頂点、書籍化絶対間違いなしの名作ですよ!!
24話まで読了。
今まで読んできた作品の中でも、名作中の名作とまで言える圧倒的な恋愛ダークファンタジー作品です!凄いです、凄すぎます!
一人生きて来た孤独の青年である主人公のトキは、とある理由から盗みなどを繰り返してとある探し物を探していたある日のこと。
災厄の魔女と呼ばれる人物に、一人の少女セシリアという人物が襲われていた。
ひょんなことから助けようとする展開だが、立ち向かうものの勝てずに、呪いをかけられあまりに理不尽なゲームを申し込まれる。
生か死か。
その呪いの進行を止めるには行きつけの場所から情報を元に行き着いた答え。
「 」を定期的に摂取しなくてはならないとのこと…続きを読む - ★★★ Excellent!!!その甘美なクスリに、きっとあなたも病みつきになる
過去のトラウマにより人を信じる事の出来ない青年トキと、自らの過去を追う記憶喪失の聖女セシリア。
とある出来事が共に旅をするようになった二人は、始めはぎこちなかったものの、次第に心を通わせていき――。
丁寧な心理描写が光る作品。時に傷付く事がありながらも徐々に惹かれ合っていく二人の姿は、恋愛もの好きにはたまらないと思います。
そして本作を語る上で欠かせないのはやはりキスシーン!
二人はとある理由から定期的にキスをしなければならないのですが、始めは義務的だったキスはやがて、心から互いを求め合う情熱的なものへと変わっていって――。
二人の心境の変化と共に変わっていくキスにも注目です!