やっっべぇ小説見つけちまったと思いました。もちろん良い意味でのやっっべぇです。大好物が詰まったご馳走でした。
盗賊のトキは、「女神の涙」と呼ばれる宝石を探し求めていました。それがあれば憎い仇に復讐できると、それだけを考えて彼は死んだように生きてきた。
そんな彼の前に突然現れた災厄の魔女と聖女セシリア、そしてセシリアが持つ女神の涙。
魔女は女神の涙をセシリアから奪い、トキには死の呪いをかけてしまいます。
魔女にかけられた呪いを緩和するには光属性の魔力を持つ者の体液が必要……え?体液ですって??
それってどうやって交換するんでしょうね???(すっとぼけ)
上げて上げて、やっとハッピー展開来たか?と思えば一気にシリアス地獄に突き落として来るから感情高低差ぐわんぐわんのジェットコースターでしたよ。
90万文字の長旅の果てがハッピーエンドになるかバットエンドになるか最後の最後までわからなくて、作者様の上げて上げて落とす作戦に翻弄されまくりでした。
大好物ご馳走幕の内弁当ごちそうさまでした(人 •͈ᴗ•͈)
全話、エピローグ、番外編すべて読みました。
魔女から死に至る呪いを受けた主人公トキ。
絶対に私があなたの呪いを解くと誓う聖女セシリア。
呪いの進行を抑えるためキスを交わす二人。
徐々にお互いが相手を必要不可欠な存在だと認識しはじめ、その感情がなんなのか焦れったく読んでるこちらが恥ずかしくなるくらい甘いお話。
物語の中盤、終盤にあるトキの過去、聖女セシリアの秘密に思わず涙するのとラストにかけての展開に感動。
読み終わったあと余韻が残る。
物語の核心部分やストーリー構成、登場キャラの性格、心理描写など設定がしっかりしてて文章もとても読みやすい。
この物語のタイトル、"ラクリマの恋人"に込められた意味を知ると、またさらにこの小説が好きになります。
作品としては、キャラクターの描写が優れていました。
主人公のトキは最初はどうなんだろうと思っていたけれど、意外な一面や優しい部分などが知れて、魅力を感じるのに時間はかかりませんでした。
セシリアも内面がきれいすぎて人間味がないと思っていました。しかし、次第に感情もきちんと描かれるようになり、中身が形成されていくような感覚がありました。
それと心情描写が繊細で、ていねいでした。
メインは上の二人なんですけど、章ごとに別に焦点が当たる人物が何名もいます。
サブキャラ、サブストーリーが濃厚で、いいですね。
そういう点では群像劇チックな部分もあり、登場人物たちが生きている感覚がします。
凄まじい構成力です。
各章の終わり方がきれいで、それを目当てでも読み進めてしまいました。
読者様へ、第八章からが本番です。
第 八 章 終 盤 か ら が 本 番 で す の で 心 し て く だ さ い (ラウドボイス)
……と言ったところで何が何やら、と思われますので少し補足をば。
作者様も認めていらっしゃるように、清純派ヒロインと口と手癖は悪いけれど心根の優しいヒーローとの、はいはい定番のキッスファンタジーね、と思われる方が多いと思うのですが、この作品の真価が発揮されるのは(個人的には)第八章から。
(それまでももちろん楽しく読ませていただきましたが)
序盤で、ヒロインと主人公の関係がどのように変化するのか、先の展開が読めても主人公・トキの言葉と痛切で真っ直ぐな想いには胸を震わせられずにはいられない。
他のキャラにしても、真っ直ぐな心で、理屈っぽい言い回しも何もなく、小細工抜き(?)の直球な言葉で人の心を(良い意味で)殴って来るキャラたちばかり。
ちなみに、読者久遠悠はドグマとマドックとロビンとアデルが好き(ぇ?)
と同時に、ここ終盤で一気に主人公・トキ氏に対する好感度がうなぎのぼり。
ラストのラストで誰を好きになるかは現時点では不明という、見事にダービーのていをなしております(どうでもいい余談)
物語は泣いても笑ってもラスト一話(2020.5.30時点)
どうか「ラクリマの恋人」の世界に生きる人々が、前を向いてその時を生きていけますように。
24話まで読了。
今まで読んできた作品の中でも、名作中の名作とまで言える圧倒的な恋愛ダークファンタジー作品です!凄いです、凄すぎます!
一人生きて来た孤独の青年である主人公のトキは、とある理由から盗みなどを繰り返してとある探し物を探していたある日のこと。
災厄の魔女と呼ばれる人物に、一人の少女セシリアという人物が襲われていた。
ひょんなことから助けようとする展開だが、立ち向かうものの勝てずに、呪いをかけられあまりに理不尽なゲームを申し込まれる。
生か死か。
その呪いの進行を止めるには行きつけの場所から情報を元に行き着いた答え。
「 」を定期的に摂取しなくてはならないとのこと。
ここからとある理由で盗人をしていたトキと心優しいセシリアの旅が始まります。
なんでもセシリアは今までの記憶がほとんどなく、記憶喪失や互いの身分。
これからの関係性。
「 」を定期的にしないといけないことなど、二人の関係性はなかなか距離を掴めないのですが。
旅を重ねていくごとに少しずつ、本当に少しずつ、互いのことが理解できて、見えてくるのですが、この距離感を上手く近づいていく作者様の腕が神がかってるレベルで上手すぎるのです!
え?これ本になってないのですか!?
いやいや、カクヨム編集部さん!!
これは、間違いなく名作ですよ!!
セシリアが可愛いすぎますし、何よりトキがカッコ良すぎるんですよ!!
ツンツンしながらも、ぶっきらぼうな優しさがもう堪らなく読者の心を揺さぶり、あーもう!!セシリアとの今後の関係はどうなるの!?と絶対悶えます!
シリアスやドキドキシーン。
魔法や戦闘シーンなど、見どころがどこ?と聞かれると、私が責任を持ってお答えしたい!
「一話、一話が全て見どころです!」と!
恋愛ダークファンタジーの頂点とも言える作品だと確信しました!
ファンになりましたし!
こんな素晴らしい作品を、今後も絶対見ていきたいです!
過去のトラウマにより人を信じる事の出来ない青年トキと、自らの過去を追う記憶喪失の聖女セシリア。
とある出来事が共に旅をするようになった二人は、始めはぎこちなかったものの、次第に心を通わせていき――。
丁寧な心理描写が光る作品。時に傷付く事がありながらも徐々に惹かれ合っていく二人の姿は、恋愛もの好きにはたまらないと思います。
そして本作を語る上で欠かせないのはやはりキスシーン!
二人はとある理由から定期的にキスをしなければならないのですが、始めは義務的だったキスはやがて、心から互いを求め合う情熱的なものへと変わっていって――。
二人の心境の変化と共に変わっていくキスにも注目です!
主人公トキが受けた魔女の呪いの進行を抑えるためのキス。そのために一緒に旅をすることになった美少女聖女セシリア。二人の微妙な関係とじれったくもありつつ、離れては近づく二人の心。二人を取り巻く過去を乗り越え、彼らがどう生きるのか。
あなたもぜひ二人のイチャイty……苦難の旅を見守ってあげてください。
ともかくセシリアがかわいい尊いです。
そして主人公トキの芯のある強さ。
登場人物の魅力。心情の描写。シリアス展開。ラブラブ展開。ストーリーの完成度。
いろんな要素が見事に調和していて、テンポも良く、読んでて気持ちいいです。
あなたもぜひこの魅力を体験してください!
魔女の呪いを負ったトキと、記憶のないセシリア。
一見すると正反対の境遇で育ち、立場的にも性格的にも相容れぬことのなさそうな二人が「女神の涙」と呼ばれる宝石を追って旅する冒険ファンタジーです。
見所はクスリの摂取……という名のキスシーン。トキはセシリアの体液がないと呪いで死んでしまうので、二人は定期的にキスをします。
時にはからかいつつ、時には乱暴に。切なかったり、官能的だったり……。二人の関係が少しずつ変化していく様に悶絶させてもらっています。
心理描写の丁寧さはもちろん、行く先々での出会いと別れ、敵とのヒヤリとさせられるシーンなど、緩急織り交ぜられたストーリー展開に続きが気になって読む手が止まらなくなります。
二人の旅がどのようにして結末を迎えるのか。
最後までわくわくどきどきしながら見守りたいと思います!
盗賊生活に身を置いていたトキは、始めはトゲだらけで触れたものを傷つけるような荒さを持っていましたが、聖女のセシリアと出逢い、旅をする内にだんだんとトゲが抜けていき、口は悪くても優しさが浮き出るようになります。そんなトキを変えたセシリアは、ドジで、天然で、動物に慕われ、ただただ優しい少女で、彼女の優しさにこっちまで微笑ましくなります。ああ、これはトキも丸くなるなと、くすりと笑ってしまう場面もあって、心が温かくなります。
とにかく心理描写が素晴らしいです。感情が引っ張られ、気が付くとページをめくる手が止まらなくなります。そして二人の抱えている謎も気になり、ひとつも見逃せない、そんな読者を決して飽きさせないお話です。皆様も是非、ご覧になってみて下さい。
口の悪い盗賊トキと、天然お人よし聖女セシリアの紡ぐ恋愛ファンタジー!
女神の涙と呼ばれる宝石を巡って旅をする二人ですが、この物語で良いスパイスとなっているのは「トキにかけられた魔女の呪い」です。
放置しておけば死に至る呪いですが、その進行を止める唯一の方法が「セシリアとキスをすること」。
最初は利用する、利用されるの関係で始まった二人でしたが、旅を進め、キスを重ねる内に、その距離が縮まっていく…このじれったい恋模様がたまりません…!
(そして、キスシーンの描写も濃厚です…毎回悶えております…)
(そしてそして、純情セシリアが可愛いです…癒されます…)
そして、そんな二人の関係に影を落とすのが、それぞれの持つ過去です。
過去を忘れてしまいたいトキと、忘れた過去を取り戻したいセシリア。ある意味二人は、過去に囚われて前に進めずにいる、と言えるのかも。
宝石を巡る旅の先で、彼らが互いの過去に折り合いをつけ、前を向いて共に歩きだすことができるのか…!
この点にも、是非ご注目あれ!