ラクリマの恋人

作者 umekob.

203

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★★★ Excellent!!!


完結から2週間ほどで、全編読ませていただきました。
web作品で稀に見る本格ダークファンタジーであり、それを彩るように散りばめられた愛を主題にした純愛作品でもありました。

手癖が悪く、捻くれた性格の持ち主である「トキ」と、そんな彼に献身的に付き添う聖女「セシリア」の長くて短い旅を描いた本作ですが、登場するすべての人物がとても魅力的で、私が特に気に入っているキャラクターがトキの師匠であるマドックです。
ネタバレになってしまうのであまり深くは語れないのですが、彼の弟子を想う気持ちを想像すると自然に涙が込み上げてくるほど、暖かい師弟関係を色濃く描いております。

世界観や設定もこれでもかってくらい秀逸に練られており、世界に十二人存在するという魔女の遺品なんかの設定も、ファンタジー好きの方なら興奮間違いなしです。

多少寝取られ要素やヒロピン展開などもあるにはあるのですが、そこも気にならないくらいトキがしっかりと主人公をやっていて、ドキドキしながらも安心して読める作品でもあります(本当にそうか?)
……メンタルが強い人なら、ラストまで一気読みいけるかもしれません。
第4章辺りまでは恋愛色が強めなので、恋愛ものとしては普通に楽しめると思います。そこから最終章迄がかなりシリアス多めで、いろんな意味でセシリアから目が離せなくなるかもです(本当にいろんな意味で)
途中から仲間に加わるロビンやステラがいい感じにシリアスを和らげてくれているので、あまり身構えなくてもいいとは思いますが、一気読みしようと思う猛者がいるのなら、ギャグ展開にも期待していいかもですね!

全編読了した感想としては「作者様、あのラストを描いてくれてありがとう!!トキとセシリアを産んでくれてありがとう!!」の言葉に尽きます。愛があるからこそ、書ける作品。愛がなければ書けない。
作者様の愛を感じることができる、そんな作… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

 作品としては、キャラクターの描写が優れていました。
 主人公のトキは最初はどうなんだろうと思っていたけれど、意外な一面や優しい部分などが知れて、魅力を感じるのに時間はかかりませんでした。
 セシリアも内面がきれいすぎて人間味がないと思っていました。しかし、次第に感情もきちんと描かれるようになり、中身が形成されていくような感覚がありました。
 それと心情描写が繊細で、ていねいでした。

 メインは上の二人なんですけど、章ごとに別に焦点が当たる人物が何名もいます。
 サブキャラ、サブストーリーが濃厚で、いいですね。
 そういう点では群像劇チックな部分もあり、登場人物たちが生きている感覚がします。
 凄まじい構成力です。
 各章の終わり方がきれいで、それを目当てでも読み進めてしまいました。

★★★ Excellent!!!

読者様へ、第八章からが本番です。

第 八 章 終 盤 か ら が 本 番 で す の で 心 し て く だ さ い (ラウドボイス)

……と言ったところで何が何やら、と思われますので少し補足をば。

作者様も認めていらっしゃるように、清純派ヒロインと口と手癖は悪いけれど心根の優しいヒーローとの、はいはい定番のキッスファンタジーね、と思われる方が多いと思うのですが、この作品の真価が発揮されるのは(個人的には)第八章から。
(それまでももちろん楽しく読ませていただきましたが)

序盤で、ヒロインと主人公の関係がどのように変化するのか、先の展開が読めても主人公・トキの言葉と痛切で真っ直ぐな想いには胸を震わせられずにはいられない。

他のキャラにしても、真っ直ぐな心で、理屈っぽい言い回しも何もなく、小細工抜き(?)の直球な言葉で人の心を(良い意味で)殴って来るキャラたちばかり。

ちなみに、読者久遠悠はドグマとマドックとロビンとアデルが好き(ぇ?)
と同時に、ここ終盤で一気に主人公・トキ氏に対する好感度がうなぎのぼり。
ラストのラストで誰を好きになるかは現時点では不明という、見事にダービーのていをなしております(どうでもいい余談)

物語は泣いても笑ってもラスト一話(2020.5.30時点)

どうか「ラクリマの恋人」の世界に生きる人々が、前を向いてその時を生きていけますように。

★★★ Excellent!!!

人を信じる心を失った盗賊。
記憶を無くした聖女。

災厄の魔女にかけられた呪いから自らの命を繋ぎ止めるため、盗賊は聖女と旅を始める。彼は、聖女無しには生きられない体となってしまったから。

掴みからしてもう素晴らしい予感しか無いのですが、

予感ではなく、素晴らしいです。

旅の中で、彼は少しずつ人を信じる心を取り戻します。けれど、物凄く時間がかかります。信じることをおそれて何度も彼は立ち止まります。そんな彼が成長していく姿が良い。

聖女である彼女には、言葉を失うほどの過酷な運命が隠されています。六章辺りから、タオル必携になります。どこまで二人を追い詰めるのかと作者様を問い詰めたくなります。

この世界の過去、幻の宝石『女神の涙』、彼の過去、彼女の過去、じっくりと時間をかけて、すべての要素が絡み合い、物語は痛みと嘆きに満たされていきます。

それでもどうか、最後まで、彼と彼女の選ぶものを見届けて欲しい。

その先に、幸福があることを願って、信じて読み続けて欲しい。

結末は、あなたの目で。

★★★ Excellent!!!

24話まで読了。
今まで読んできた作品の中でも、名作中の名作とまで言える圧倒的な恋愛ダークファンタジー作品です!凄いです、凄すぎます!

一人生きて来た孤独の青年である主人公のトキは、とある理由から盗みなどを繰り返してとある探し物を探していたある日のこと。

災厄の魔女と呼ばれる人物に、一人の少女セシリアという人物が襲われていた。

ひょんなことから助けようとする展開だが、立ち向かうものの勝てずに、呪いをかけられあまりに理不尽なゲームを申し込まれる。

生か死か。
その呪いの進行を止めるには行きつけの場所から情報を元に行き着いた答え。

「     」を定期的に摂取しなくてはならないとのこと。

ここからとある理由で盗人をしていたトキと心優しいセシリアの旅が始まります。

なんでもセシリアは今までの記憶がほとんどなく、記憶喪失や互いの身分。

これからの関係性。
「   」を定期的にしないといけないことなど、二人の関係性はなかなか距離を掴めないのですが。

旅を重ねていくごとに少しずつ、本当に少しずつ、互いのことが理解できて、見えてくるのですが、この距離感を上手く近づいていく作者様の腕が神がかってるレベルで上手すぎるのです!

え?これ本になってないのですか!?
いやいや、カクヨム編集部さん!!
これは、間違いなく名作ですよ!!

セシリアが可愛いすぎますし、何よりトキがカッコ良すぎるんですよ!!

ツンツンしながらも、ぶっきらぼうな優しさがもう堪らなく読者の心を揺さぶり、あーもう!!セシリアとの今後の関係はどうなるの!?と絶対悶えます!

シリアスやドキドキシーン。
魔法や戦闘シーンなど、見どころがどこ?と聞かれると、私が責任を持ってお答えしたい!

「一話、一話が全て見どころです!」と!
恋愛ダークファンタジーの頂点とも言える作品だと確信しました!

ファンになりまし… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

過去のトラウマにより人を信じる事の出来ない青年トキと、自らの過去を追う記憶喪失の聖女セシリア。
とある出来事が共に旅をするようになった二人は、始めはぎこちなかったものの、次第に心を通わせていき――。

丁寧な心理描写が光る作品。時に傷付く事がありながらも徐々に惹かれ合っていく二人の姿は、恋愛もの好きにはたまらないと思います。

そして本作を語る上で欠かせないのはやはりキスシーン!
二人はとある理由から定期的にキスをしなければならないのですが、始めは義務的だったキスはやがて、心から互いを求め合う情熱的なものへと変わっていって――。
二人の心境の変化と共に変わっていくキスにも注目です!

★★★ Excellent!!!

 主人公トキが受けた魔女の呪いの進行を抑えるためのキス。そのために一緒に旅をすることになった美少女聖女セシリア。二人の微妙な関係とじれったくもありつつ、離れては近づく二人の心。二人を取り巻く過去を乗り越え、彼らがどう生きるのか。
 あなたもぜひ二人のイチャイty……苦難の旅を見守ってあげてください。

 ともかくセシリアがかわいい尊いです。
 そして主人公トキの芯のある強さ。
 登場人物の魅力。心情の描写。シリアス展開。ラブラブ展開。ストーリーの完成度。
 いろんな要素が見事に調和していて、テンポも良く、読んでて気持ちいいです。 
 あなたもぜひこの魅力を体験してください!

★★★ Excellent!!!

人を寄せ付けない盗賊のトキと、純情可憐な聖女のセシリア。初めは呪いをおさえるためにやむを得ず始まった二人のキス。しかし途中から次第にお互いを求める気持ちが高まって――。

作中に何度も登場する二人の濃厚なキス描写は毎回ドキドキきゅんきゅん。初めは噛みつくような荒々しいキスだったものが、二人の関係性が変化してゆくとその内容も少しずつ変わってゆく。

じれったい二人の恋は、ダークかつ重厚な世界の中で一際輝き、また翻弄されてゆく。ピュアな二人の身体と心、これからどうつながってゆくのか目が離せません!

★★★ Excellent!!!

魔女の呪いを負ったトキと、記憶のないセシリア。
一見すると正反対の境遇で育ち、立場的にも性格的にも相容れぬことのなさそうな二人が「女神の涙」と呼ばれる宝石を追って旅する冒険ファンタジーです。

見所はクスリの摂取……という名のキスシーン。トキはセシリアの体液がないと呪いで死んでしまうので、二人は定期的にキスをします。
時にはからかいつつ、時には乱暴に。切なかったり、官能的だったり……。二人の関係が少しずつ変化していく様に悶絶させてもらっています。

心理描写の丁寧さはもちろん、行く先々での出会いと別れ、敵とのヒヤリとさせられるシーンなど、緩急織り交ぜられたストーリー展開に続きが気になって読む手が止まらなくなります。

二人の旅がどのようにして結末を迎えるのか。
最後までわくわくどきどきしながら見守りたいと思います!

★★★ Excellent!!!

少しダークな世界観の中で、生き生きと躍動するキャラクターに心打たれる冒険ファンタジー。

特に主人公であるトキとセシリアの関係性が魅力的で、近づいたり離れたり、引っ付いたり邪魔されたり、ヤキモキしながらも頑張れと応援したくなる様なシーンが目白押しです。

感情描写が秀逸なので、幾度となく涙腺が崩壊しそうになりました。
濃厚なキスシーンも見どころの1つ。ぜひ味わってみて下さい。

★★★ Excellent!!!

盗賊生活に身を置いていたトキは、始めはトゲだらけで触れたものを傷つけるような荒さを持っていましたが、聖女のセシリアと出逢い、旅をする内にだんだんとトゲが抜けていき、口は悪くても優しさが浮き出るようになります。そんなトキを変えたセシリアは、ドジで、天然で、動物に慕われ、ただただ優しい少女で、彼女の優しさにこっちまで微笑ましくなります。ああ、これはトキも丸くなるなと、くすりと笑ってしまう場面もあって、心が温かくなります。

とにかく心理描写が素晴らしいです。感情が引っ張られ、気が付くとページをめくる手が止まらなくなります。そして二人の抱えている謎も気になり、ひとつも見逃せない、そんな読者を決して飽きさせないお話です。皆様も是非、ご覧になってみて下さい。

★★★ Excellent!!!

 口の悪い盗賊トキと、天然お人よし聖女セシリアの紡ぐ恋愛ファンタジー!

 女神の涙と呼ばれる宝石を巡って旅をする二人ですが、この物語で良いスパイスとなっているのは「トキにかけられた魔女の呪い」です。
 放置しておけば死に至る呪いですが、その進行を止める唯一の方法が「セシリアとキスをすること」。
 最初は利用する、利用されるの関係で始まった二人でしたが、旅を進め、キスを重ねる内に、その距離が縮まっていく…このじれったい恋模様がたまりません…!
 (そして、キスシーンの描写も濃厚です…毎回悶えております…)
 (そしてそして、純情セシリアが可愛いです…癒されます…)

 そして、そんな二人の関係に影を落とすのが、それぞれの持つ過去です。
 過去を忘れてしまいたいトキと、忘れた過去を取り戻したいセシリア。ある意味二人は、過去に囚われて前に進めずにいる、と言えるのかも。

 宝石を巡る旅の先で、彼らが互いの過去に折り合いをつけ、前を向いて共に歩きだすことができるのか…!
 この点にも、是非ご注目あれ!