世界が……あと少しだけ優しかったらいいのに……そう思わざるを得ない。

最新話読了時のレビューです。
まさに人間の心の真理をついている作品だと思いましたね。
「分かるわあ……」と思いながら読み続けてました。

人間は傷つくことを恐れている。
人と接しなければ傷つくことはない、だから独りになりたい。
でも、本当に望んでいることは別のことなんですよね。

人間って結局、誰かに愛されたい。認められたいんですよ。
でも、そのためには人と接しなければいけないんですよ。
独りでいる間は、それが叶うことはないんですよ。
その葛藤をとても上手く描けていると思いました。

そして人が傷つき壊れ始めるのは、意外と「他の人にとっては」そんなに重大ではない些細なことで、
作為不作為問わず、傷つけた人間も基は誰かによって傷つけられたことで生じた感情によるもので、まさに負のサイクル。
だからこそ私は思うわけです。
世界が……あと少しだけみんなに優しかったらいいのに、

物語はまだ中盤、選択を迫られる二人はどのような決断を下すのか?
そして、傷ついた二人のこれから先の未来は?
温かい目で見守ろうと思います。

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