移民が造る異世界の街では、様々なミステリーとドラマが顔を覗かせる!

第八章読了時のレビューです。
この作品はジョゼという人物を中心に、
フォートレストという名の街で起こる出来事を綴る作品です。
他国からの移民が集まり作られた街という経緯があることから、
人種や過去の経歴などバラエティ豊かな人物たちが登場します。
国民の大多数が同一民族である日本人の私たちには、新鮮な光景に見えると思います。

ジョゼの仕事の内容上、ストーリーは事件簿、ミステリーの要素が強いですが、作中に登場する物だとか歴史だとか世界観がしっかり作られており、
時々、色恋模様とか登場人物の過去にまつわる話もあることから、
「事件簿もの」ではなく「異世界の街での暮らしを描いた」作品であることを実感しました。

また叙事詩では、がっつりファンタジー感がある魔法についての話や哲学的な話も出てくるので、
「様々な表情を見せる」異世界作品の良作だと思います。
興味をもたれた方はぜひ一読ください。

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