『破壊』の種族の誇りを守る魔界の兵士達 いぐあな
魔王軍特別部隊破壊活動防止班……それは、要の三界の一つとして、創造神と呼ばれる大神から、存続不可能となった世界の破壊を司る魔界の尊厳を守る組織。
ときに魔族は身の内に潜む本能に突き動かされ、欲望の赴くまま、まだ魔王の破壊認定が降りてない世界を破壊しようとする。そんな落伍者を捕獲し、他世界を守る兵士達。
彼らは魔王により個々の裁量で断罪者に制裁を加えることも許されている。
『破壊』の種族、魔族のダークヒーロー達が人々の生活の影に隠れた『破滅』の芽を摘む現代ファンタジー。
目次
連載中 全88話
更新
- File.1 呪いの人形
- 1. 小さな魔女
- 2. 異形の家族
- 3. 赤い闇
- 4. 断罪
- 5. 誇り
- 今
- File.2 寂しさの代償
- 1. 裏切りの記憶
- 2. 不可解な事件
- 3. 悪魔憑きの少女
- 4. 二人の少女
- 5. 迷い
- 6. 想い
- 7. 悪魔の囁き
- 8. いるべき場所へ
- 9. 側にいる人
- 残照
- 海青の軍服
- 回顧 ~破防班ハーモン班結成話~
- 1. 元破壊部隊第一隊隊長・大尉
- 2. 元魔術師長
- 3. 元破壊部隊第一隊副官・准尉
- 4. サキュバスの術士
- 5. 護り続ける者
- 『破壊』の王
- 閑話休題・小さな土地神様と花の巫女
- 春うらら
- 蝉しぐれ
- 暑気ばらい
- 釣瓶おとし
- 千客万来
- File.3 雲の向こう
- 1.桜の下の奇妙な出会い
- 2.美し過ぎる新入部員
- 3. 共犯者
- 4. 突然変異の魔女
- 5. 若葉の下の奇妙な再会
- 6. 土の第一種族
- 7. 雲の向こうから
- 8. 尋問
- 9. 雨の戦い
- 10. 雲の向こうへ
- 恐怖
- 恋再び
- File.4 裏切りの末路
- 1. ゴング
- 2. 合同捜査
- 3. 『腐ったリンゴ』
- 4. 魔の手
- 5. すれ違い
- 6. 重ねた月日
- 7. 優しい思い出
- 8. 試練
- 9. 予言
- 10. 反撃
- 11. 決着
- 12. 決戦
- 13. 第二形態・竜人
- 14. ディギオン・ベイリアル
- 魔物
- 露呈
- File.5 花散らし
- 1. 春の嵐
- 2. 目覚め
- 3. よみがえる事件
- 4. 二つの薬
- 5. 青いバラ
- 6. 『女侯爵』
- 7. 拙い想い
- 8. 旋風
- 9. 青嵐
- 10. 夜半の嵐
- 11. 花は散る
- 12. 別離
- 13. 『悪魔』降臨
- 勝負
- 二つの『家族』
- File.6 憧憬の行方
- 1. 従兄弟
- 2. 『悪魔』の街
- 3. 侵入者
- 4. 『本物』の家族
- 5. 冥界の少女
- 6. 新しい友人
- 7. 『悪魔』の加護
- 8. 光
- 9. 真夜中の攻防
- 10. 『大事』な家族
- 11. 約束
- 12. 贄
- 13. 『悪魔』来臨
- 14. 敗北
- 15. 愛しい時間
- 決意
- 雛祭り
おすすめレビュー
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★★★ Excellent!!!
メリハリのある展開と家族感がツボでした 灯宮義流
世界の身勝手な「破壊」を阻止するために活躍する通称「破防班」の家族のお話。
ほのぼのとした義理の家族達の日常もゆったりしていて良いですが、そこに人の闇や身勝手な魔族による破壊……といった展開もあり。
まだ第一章までですが、とてもお話のメリハリがはっきりとしていて、すんなり読めました。
何より本作の主要人物達が形成する疑似家族の関係性が個人的に好きです。
創作物において「異形」は「友達」という触れ込みであっても人間と必ずしも対等な目線でないこともある一方、この作品は対等目線であることにこだわっているのかな、と感じることがよくあります。
種族、立場、年齢などがバラバラだからこそ成り立っているというのが伝わってくる家族の雰囲気が個人的にはとてもツボでした。
戦闘場面も程よいテンポで格好良いです!
★★★ Excellent!!!
破壊の性に抗え、終わりし世界にまだ幕は閉ざすな 尾岡れき
まだFile.1の段階でございます。
「魔王軍特別破壊活動防止班」なんてステキな響きじゃないでしょうか。
通称破防班の個性的な満面もさることながら、
ヒロインたる優香嬢もまた破防班をサポートする魔術師――おっと、そこらへんのこみいった設定は本編を読んでからのお楽しみで。
世界を破壊することを性とする魔族以上に
File.1では人の仄暗くも重い感情が描かれます。
それは魔族の性(サガ)よりも、深く暗く重いように感じました。
今後、破防班と優香嬢が
その深く暗く重いサガとどう向き合っていくのか。
楽しみです。