ヒロインと幼馴染のトウマの、絆の物語です。いいなぁ、と思ったのは、いつ切れてしまうかもわからない関係より、ずっと濃密な時間を、ヒロインたちが送っているということ。うらやましぃなぁあ!ため息が出るほど、パーフェクトな作品です。
合コンに人数合わせで参加したカナ。「あなたの好きなタイプは?」 お約束の質問にカナが返した言葉は……? カナと幼馴染である男友達との距離感にむずむずする甘酸っぱい物語――なのですが。このお話にはたくさんの回文(上から読んでも下から読んでもーというやつ)が仕込まれています。これがとても楽しい。また、文章に組み込まれているだけでなく、ストーリーでも回文がポイントになっているのが素敵です。 まずは物語として純粋にきゅんとなって、それから回文を探してみつけておおーっとなる。いろんな方向から楽しい物語。ぜひ読んでみてー。
すみません!ひとこと紹介の文は、内容と全く関係のない、ただの回文です!この作品を読んで思い出しただけでした。しかし、上記のように不思議な文章になりがちな回文を、綺麗にストーリーの中に組み込む手腕が、この作品の凄いところです。登場人物の関係が伺える会話、キュンとするストーリーに、回文を仕掛ける遊び心。いろんな角度から楽しませてくれます、オススメです!
つっ続きが読みた〜い。なんか羨ましいな、こんな関係。後日談が読みたくなるような、物語です。
世の中には、自分と波長の合うものと合わないものがある。好き嫌いでは語れない、肌に合う感覚は言い換えれば「心地よさ」だ。他人にいくら変だ嫌だと言われようと、自分にとって心地よいものがある。それでいい。それがいい。そういうのが、恋なのかも知れない。
1話完結がもったいない。でも、1話完結だからこそ理解できる世界観がそこにある。そんな風に思わせてくれる作品です。読み始めは、合コンからの女子トークで、そのまま緩く続くと思いきや、後半は各々の恋愛観を揺さぶる作品となっています。…『回文』の意味、わかりましたか?
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