概要
あなたは悪魔(カミ)を信じますか
一週間前。パートの仕事中に母さんが突然倒れた。
それからおかしくなった。
奇声をあげるし、泡を噴くし、視えない敵と戦うし、罵詈雑言も撒き散らした。
僕――真瀬トオルは七人の霊能者を訪ねて三里の冒険を繰り返しも結果は惨敗。
悪魔は専門外だと断られてしまう。
――このご時世に悪魔である。
たしか昔の映画では悪魔が憑いたのは少女だった気もするけど、熟女に憑く悪魔がいたっておかしくない。
人間だって色々な趣味の人がいる。だったら悪魔にだって色々な趣味があってもおかしくない。
そんな哲学的思索にふけりながら田舎道で自転車をこぐ僕の前に現れたのは、
金髪ヘンテコシスター・グレーテルだった。
――「アナタは神を信じますかぁ!」――
嫌な予感がした。
神を信じるのはOKだけど
宗教の人を信じるのは、マズい気もした。
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