利き手に剣、心に勇気

 テンポとリズムでついた勢い、雰囲気がもたらすスピード感で、迫力の戦闘シーン、また恐ろしい秘密が明かされるシーンに緊張感が走っています。

 スキルやジョブといったシステムも、JPRGに親しんだ人ならば、すんなりと受け入れられるはずです。

 しかしストーリーは、最近のファミレス風の味付けがされたJRPGとは対局の、ハードなダークファンタジー。

 毒です。しかし毒を持つ花ほど、美しいのは、現実と同じ。

 いうなれば極彩色の闇が、私の頭を支配しました。

 そこを征くのは、心に勇気という灯火を持つBHたち。

 展開はハード、雰囲気はダーク…しかしBHたちの輝きは、だからこそ眩しく、読者の心を引きつけて止まない魅力となり、ここにあります。

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