「またね」と約束した最愛の人にもう一度会いたくて

一見シンプルなようで、よく見ると、あり得ない形であることが分かるトリックアートを小説として読むような、不思議な、でも、とても素敵な作品です。

小惑星が落ちる——。

避難勧告が出された街、逃げ惑う人々とは逆行する僕。
「またね」と約束した最愛の人にもう一度会いたくて。

希望と絶望、可能性と不可能性、始まりと終わりが重なる、この小説でしかあり得ないラストシーンは、本当に美しくて、悲しくて、とても印象的でした。

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