繋がらない図形と記憶を求めて

人は三次元の世界で生きている。

もし四次元の生物から見たら、それはまるでメビウスの輪を彷徨うアリの様に見えるだろう。

主人公は、そんなペンローズの三角形の上に過去の記憶を求め、小惑星の地上への直撃を傍観する。

まるでそうすれば願いが叶うとでも言わんが如く。

三編に凝縮されたストーリーが、果てしない人間と宇宙の関わりを描いている。

儚くも美しい幻想的な作品です。

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