本作の設定一覧
【名前のルール①】
平民は名前のみを名乗るのが基本だが、貴族の集まりなどの堅い場での挨拶では名前の後に出身を付けることもある。
公的な場で貴族を相手に短い方の名前で返すのは失礼にあたる為、その様な場合には出身を付して名乗るのが礼儀。
とは言え、あまり気にする人も少ない。
例:ダルトンの場合
ダルトン・ヨシミ
【冒険者ギルド】
冒険者の所属する団体。
王国の冒険者ギルドのギルド本部は王都にあり、帝国の冒険者ギルドの本部は帝都に、教国の冒険者ギルドの本部は聖都にある。
それぞれの国に存在するギルドは直接の関係のない、別の組織。
※教国・・・宗教国家シグファレムのこと
【冒険者】
魔物の討伐や素材の採取などを生業とする者のうち、冒険者ギルドに所属している者。
王国の冒険者にはランクは無く、特に優れた者には“色”を与えられる。
〈赤〉
主に討伐依頼においての功績を評価された者
〈緑〉
主に採取依頼においての功績を評価された者
〈青〉
教養があり、貴族からの依頼を受けるのに十分と評価された者
〈黒〉
条約で戦争参加を私的にも禁止されている者
帝国や教国の冒険者ギルドはランク制を導入している。
【統括書記官】
その領の事務院を統括する立場にある者
各事務院の長は高等書記官でもなれるが、統括書記官には上級書記官しかなれない。
ロレム上級書記官もマクーン領のこの立場にある。
【事務員】
書記官と違い、非権力的な、いわゆる非管理職。
顔の良い平民から選ばれ、採用後は研修で読み書き計算を叩き込まれる。
貴族である書記官と働ける為、玉の輿を狙う女性たちに人気の職業。
【ロレンツ領サタピサ事務院】
白い壁に青い屋根の巨大な屋敷。
モモが近づくのを嫌ったのは、壁に竜の骨を使っている為。
壁の眩しい程の白さはこれによるもの。
大抵の魔物は竜の気配を感じて近寄りたがらない。
モモは感覚が優れている為、これを感じ取ってしまった。
通常のタピタスであれば気付くことはなく、接近を嫌がることはない。
【疾風】
ラネタール将軍の称号であり、彼女の直轄部隊の部隊名でもある。
【軍神】
現六将軍の一人であるシドルテ将軍の称号であり、彼の直轄部隊の部隊名でもある。
ちなみにシドルテ将軍は現六将軍の最年長者。
【照石】
魔力を込めると光源となり辺りを照らす鉱石。
最も高価なのは無色の照石で、この場合は光を発して辺りを照らすのではなく、照石の一定範囲内を明るくする。
その範囲内では影が出来ない。
今までは教国から輸入していたが、現在は教国との国交が断たれている為、国内で採掘された物が主に出回っている。
サタピサのあるロレンツ領では未だに従来の値段で売っているが、その他の領では価格が上昇し続けている。
魔力を込めれば繰り返し使用可能だが、繰り返し魔力を込めるほど照石は濁り、光も弱まる為、使用回数には限度がある。
【魔力操作について】
自身の魔力を知覚し、ある程度操る技能のこと。
魔力自体はあらゆる生物に内在しているものの、これを感覚として掴み、操れる者は非常に限られる。
独力での魔法の使用には必須の技術。
【魔法】
広義には魔力によって引き起こされる現象全般を言う。
「魔力によって引き起こされる」とは、あくまで魔力が要因の一つになっていると言う意味でしかなく、魔力のみによる事を必要としない。
狭義の魔法とは、広義の魔法の内、人為的に引き起こされた物を言う。
日常会話で言う魔法は狭義の意味である。
照石の使用も魔法にあたる。
【魔力と適性】
魔力を自覚した者は、自ずと魔力を特定のイメージに固定するようになる。
その最終的に固まった魔力のイメージによって魔法の各属性の適性が確定する。
このイメージが固まるまでは、属性に特化した魔法は使えない。
ダルトンは自身の魔力を気体と液体の狭間の様な物と捉えており、身体強化の際にはこの魔力が身体に浸透するイメージで魔法を使用している。
【調査隊】
主に衛兵の中から狩人などの山や森での行動に慣れた者から選ばれる。
数は少ないが、元冒険者や軍人も隊員の中にはおり、各隊員の実力は通常の衛兵よりも高い。
サタピサの調査隊は全体で三百五十人ほどの隊員がいる。
【ラドル鋼】
ダルトンの愛剣に使われている鋼。
鋼にラドル鉱石を加えたもので、緑の光沢が特徴。
非常に高価で魔力伝導率が高く、これを使って作られた武具は魔力を込めると威力が向上する。
【ダルトンの愛剣】
緑の光沢を放つショートソード。
ダルトンが父の訓練に最後まで打ち込んだ、その褒美、卒業の記念に贈られたもの。
見た目以上に重く、扱えるようになるまでかなり苦戦した。
【北方調査隊】
サタピサに四つある調査隊の一つ。
調査隊の総数三百五十人の内の百人が北方調査隊に所属しているが、一度の調査に百人全員であたることは無く、大抵は二十人前後で行動し、残りの隊員は別の調査が重なった時に備えてサタピサに残る。
【貴族について その一】
本作の貴族は、位の高い方から公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵の順番で爵位が有ります。
ヘイレムは男爵家に生まれはしましたが、四男と言う、およそ家督を継ぐことのない立場なので、貴族ではなく平民と言う扱いになります。
この場合、通常は書記官になるか、生まれた家に仕えて、ある程度融通の利く家の中で、父や兄の手伝いをするのが一般的です。
ヘイレムが変わっているのは、それらの楽な道を選ばずに、敢えて平民だらけの調査隊で働こうとした点です。
【変わり身の首飾り】
登録した者(登録可能な人数は使用した魔石による)に姿を変える。
デメリットとして、使用中には魔法を使用できないことと、使用中の弱体化がある。
【詠唱】
魔法において重要なのは、起こす事象と、それを起こす際の魔力の動きをどの程度具体的にイメージ出来るかであり、この二つが出来るのであれば、詠唱は不要。
詠唱はこれらのイメージを、詠唱者の魔力に適したものに誘導する働きをする。
ただし、適正のない魔法は詠唱してもこの誘導は働かない。
例えば、ダルトンが火球を飛ばすイメージをしても、それを起こす際の魔力の動きをイメージしようとした途端に、事象のイメージごと霧散してしまう。
実は一時火魔法に憧れて母に詠唱を教わるものの、まるで意味がなく落ち込んだという過去がある。
【格を纏う】
人が戦いを繰り返すと、外的干渉に極端に強くなる現象があり、これを“格を纏う”と言う。
“格”の由来は、この現象の説明が、生物としての格が上がった為に起こるものとされることから、この名が付いた。
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