誠の友情は真実の愛より難しい

「命を賭けるに値する友情を見つけてこい」
鬼と呼ばれる存在が世を脅かす西暦２２２２年。育ての親である叔父にそう告げられたスメラギ・真琴。

「友達って……なんだろう？」

彼はまだ知らない。
父親の真実を。
親友に殺されたという事実を。

「これは運命にも似た因果の話さ。なあに簡単なことだよ。
誰もが正しいと思いながら行動し、後悔を次の世代に託している。
さあ急ぎたまえ。時間はあまり残っていないのだから。

あと数世代で人類は滅びる。

だけど安心していい。特効薬のレシピは僕が残しておいた。僕は手を差し伸べるのが大好きでね。
ああ、僕の詳細を知りたいのなら別の話「ＡＮＤＯＬＬ」でもデータベースで検索すれば簡単さ。
だけど名乗っておこう。僕はキリフダ・三葉。クローバー博士とも呼ばれているよ。
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