第2編 2017/5/9

君が遠くへ行ってから、君と交わした手紙を見つけた。ほんの数行の掛け合いが何故か数回だけ続いていた。

君の残した言葉は感想の言いようもないほど他愛なくて、対する僕の返信は直視できないごまかしに溢れていた。

缶の中に封じたそれらを捨てるかどうか、まだ迷っている。

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