第12編 2018/1/5

君の涙を僕は拾えた。僕は嬉しかったけど、人に自慢したりすると君はすぐ不機嫌になった。

やがてそりが合わなくなり、別れようと僕が告げた。君の頰を伝う涙を摘もうとし、指が濡れる。

今更気づいたの。君は冷たく言い放つ。

君のおかげだったのか。

僕の言葉は拾われなかった。

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