第16編 2018/2/16
白くたおやかな右手が庭の隅に生えた。小さな芽のようだったのが何もせずとも伸び続けた。私は懐かれたらしく、近づくと足に絡みついてきた。
そろそろ身体が見えるだろうか。胸躍らせて庭に行くと手は裂けて萎びていた。
「調子に乗っているからよ」
返り血塗れの私の右手が吐き捨てるように呟いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます