第7編 2017/9/19
カビの生えた物置はマッチを投げ込めば呆気なく燃え始めた。
かつてそれは檻だった。
調度品を壊したり、マナーがなってなかったりして、何度閉じ込められたことか。
壁に刻んだ謝罪文も見えなくなる。
思い出す必要さえない。
振り返れば更なる大火。
芳しい肉汁の匂い。
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