第4編 2017/5/11

君はひび割れは進んできていて、身体には隙間が目立っていた。綻び落ちる君の残滓を掬おうとして、君に笑われた。

繋いだ手も剥がれ、真新しい柔肌があらわれる。滑り気のあるそれは力強く腕を捩った。

変貌し耽る君に気づかれないようにして、僕は必死に名残を探した。

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