第19編 2018/2/21
「〇〇さん」
雑踏の中で誰かが呼びかけた。呼んだ人はわからない。全く違う名前なのに、私の気がした。
「〇〇さん」
帰宅してから鏡に向かい、呼ぶ。不思議と相応しく感じた。
「それがペンネームの由来です」
受けの良い話だが、たまに心配される。
「平気なの、〇〇さん」
〇〇的には平気ですが。
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