概要
現実に災いをもたらす未完の作品に、魂をインクとし立ち向かえ『完結屋』!
未完の物語は完結を求め災いを為す。世に仇為す魔を秘めた未完の作品に、古書店店主の斫颯が立ち向かう。武器は魂をインクとして物語を紡ぐ魔筆『なぐるふぁる』。補佐をするのは、物語を喰う文車の鬼『沙華』。様々な物語に完結を書き記すため、彼らの戦いは今日も続く。
*再掲載作品です*
*再掲載作品です*
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!伝奇、アクション、人情、そして――
未完の物語を完結させることでその無念を晴らす主人公と、その相棒の鬼の「戦い」の物語。
――そう、この物語はバトルだ。
未完の物語との。
作者同士の。
そして、物語を記そうとする作者と、書き遺されようとする「事象」との。
恨みを伴う「未完の物語」は時に、現実に生きる人々を害そうとする。
それはフィクションの出来事ではなく、現実に起こりうる人の心の動きのメタファーとして、一種の恐ろしさを感じさせる。
それとどう向き合い、どう決着をつけるか…キャラクターがそこに挑むプロセスは非常に新鮮で、そして説得力を感じるもの。
そして勝機を掴み、逆転するその瞬間のカタルシスは、書き手が暗中模索の中…続きを読む