最強最悪なキャラクター発見

社会派企業小説のジャンルへ入るものの、内容としては或るサイコパスの物語、と言っても過言ではないと思います。理不尽極まりない言動にすべからく正当性をつけ、「それは通じないだろう」ということを全力で押し通す。これほどまでに読者に殺意を抱かせるキャラクターはなかなか存在しないのではないでしょうか。それぐらい「父さん」は最強最悪です。
あの手この手で会社を倒産させる手腕はお見事ですが、なぜその能力を仕事で使えないのか。才能がマイナスへしか向かないのがある意味勿体ない。
でも一番恐ろしいのは、こういった類の人間がおそらく世の中に一定数存在する、ということでしょう。
あなたの後ろにも「父さん」がいるかも知れません……。

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