「国語の教科書」の物語には、懐かしさとともに新しい発見がある

時代を超えて掲載され続ける「国語の教科書」の名作たち。それらをひとつずつ取り上げ、あらすじとともにその魅力を分析する、とても面白い試みのエッセイです。
世代によって掲載されたお話は違っても、きっと多くの方が「懐かしい」と感じるのではないでしょうか。それに加えて、本作は書き手としての細やかな視点で語り口や文章の特徴などに言及されています。小学生向けに書かれた短い作品でも、そこにひとつの物語としての優れた点を見出していて、なるほどとうなずく内容です。
読み継がれる名作には理由がある。懐かしさの中に発見の楽しさを伝えてくれる素敵なエッセイです。次にどんなお話が登場するか、楽しみに読んでみてください。

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