3 時間

 今更なのですが、星野源の音楽をよく聴いています。色々、有名になったものから愛好家垂涎の弾き語りまでありますが、「時よ」という曲に一番惹かれています。色々な場面を考えられる、詞の良さと、上り調子の曲調が心地よい、聞いていると元気になれる、応援歌です、と勝手に決めています。すみません。


 さて、路面が氷で覆われ足元がおぼつかなくなってくるこの季節、時を意識するといえば、年末まであと1カ月ちょっとだったりしますね。早いものです。年を取るたびに一年が無為に過ぎ去っていくような、でも楽しみも多かったような、不思議な寂しさを感じます。


 あとは、大学受験を思い出します。この頃、模試の点数がようやく目標を越えました。半年ほど上がらず苦しんだけれども、突然伸びた記憶があります。お陰様で現役で入学し、卒業することが出来ました…が、院で病み、回復するまでかなり鬱々しい生活を送りました。今思えば、学生寮で助かりました。まだ否応なしに人と交流する機会がありました。それすらなかったらどうなっていたか、わかりません。


 でもそんな時期も過ぎ去り、今サラリーマンとして働いています。均一的な毎日を過ごすことを嫌い、たまに旅に出かけます。移動など、実に時間を無駄に過ごしているはずなのに、イライラしないし、仕事している時より疲れも来ないのが不思議なものです。これからも平坦な毎日に、刺激なり安息なり、求めながら過ごせればいいかなと、思います。


 時間は我々をどこに連れていくのだろうか。過去に戻らせてくれない、理由も意味も持たず淡々と流れ去る時間は、我々を待ってはくれない。しかし明日を目指して我々を導いてくれる。そこに何があるのかは教えてくれない。でもそれに期待されられずにはいられない。だから我々は明日を求め続け、生を謳歌するのだろう…。


 たまに堂々巡りしそうなことを、思いながら今日も床につくのです。


 

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