8 眼鏡
最近モノの見え方が悪くなったと切に感じるようになった。ついでに免許証更新もあったので、眼鏡屋でキッチリ視力を測ってもらうことにした。
結果、両目0.6 片目0.2/0.2
ショックであった。何せ半年前は両目0.8キープしていたはずだったのだ。ぼやけるのと二重に見えるのは感じていたがこれほどまでとは…。しかし、両親がどちらとも悪くかつ重度の乱視であったため、しょうがないかなとも思った。このままでは裸眼で免許更新できない。
かくしてメガネを買った。最初に思ったことは、「これ忘れるな」であった。かけていない時、メガネ忘れたと慌てる人を散見しては、なぜ忘れるのか不思議であったが、いざ自分がその立場になってみると…なるほど忘れそうになる。例えば寝ぼけていたりすると、かけぬまま仕事に向かいそうである。ケースに入れる癖をつければ良いかと考えたが、それはケースを忘れる。逆効果であろう。
しかしはっきり見えるようになったものだ。近づいたり目を細めないと見えなかったものが楽に見られるようになった。乱視の影響も減り、モノが何個かに分裂して見えたりしなくなった。これが正常な視界なのかと、少し新鮮な心持ちである。
メガネは良いものであるが色眼鏡は良くない。ハッキリ見えた気になって、物事を美化しすぎたり、貶めたりしないことが肝要。人の思考は色眼鏡をかけすぎているくらいだろうが、どれが良くてどれが悪いものか。かえって見方を悪くしているものは無いか、今一度考えてみる必要が皆にあるだろう。…と、寒空の下、ふと思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます