17 集団に属するということ
集団に属する。これは人間が日々を営む上で避けて通れない事柄になることが多いと思う。
社会がそれによって形作られているということもあるだろう。一人だけで何でも運営出来るかもしれないが、大きくはなりにくい。会社と言う名の集団を作って運営している場合がほとんどだろう。働いて金をもらうためにはこの集団に属すればいいという訳だ。言い換えれば、属しないと簡単には生活できないようになっている。
集団に属する以上、他者との利害関係というハードルを越えなければならない。あるいは高さの上げ下げをせねばならない。
その跳躍、調整に必要なのがコミュニケーション能力なのだろう。話がかみ合わないなら、互いに言い換えたり質問したりして理解を深めていく。そうやって集団の方向性は軌道に乗っていくのだろう。
そこでなんでもかんでも晒していい訳ではない。どこかでハードルの高さが発生する。
もし、それが周りより明らかに高かったりすると、どうなるだろうか。
簡単な話、分かり合えないのだ。
ハードルが高いが為に、黙ったり、嘘を言ったりで本音を必要以上に隠すことは、その場だけの安定が得られるが、精神的に大きくマイナスとなる。
精神を病むと増々ハードルは高くなり、周りから「協調性のない人」と認識され遠ざけられる等の被害妄想が働く。負のラッシュだ。鬱や無気力の入り口はこれってことがままあるのではないだろうか…。
協調性とコミュニケーション能力は、人それぞれ違う程度で備わっていることだが、容易にいい方向にもっていくことが難しいと思う。
それ故に、一度こじらせると回復まで相当掛かってしまうのだ。
面倒ごとから徹底的に逃避する。話しかけられても反応に乏しい。そんな人、周りにいませんか?
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