「ここの世界の仕組みってなんなの……」by律歌

第五章の4まで読みました。その上での感想だと思っていてください。

この作品はおもしれえ!
面白いミステリーの条件ってのは人によってバラバラだと思うが、俺が思うに読んでてドキドキハラハラする、つまり先が気になってページをめくる手が止まらない。そんな作品が名作と言われるものだと解釈している。そしてその条件にこの作品はまるで城の石垣みたいにピタリと合致してやがる!先の話に進めば進むほど真実に近付いているはずなのに、さらなる疑問を読んでくる展開ときたら!「これならどうだ!」とばかりに律歌たちが行った作戦の思いもよらぬ結果につながっていく様ときたら!前々からミステリーは俺には200パーセント書けないものだと思っていたが、それをさらに深めてくれるほどこの作品は完成されているぜ!

失礼しました。
ストーリー展開に目を奪われがちですが、このキャラがすごく深く作られています。特に北寺さんです。最初はただの優しいお兄ちゃん的なポジションだと思っていたんですが、第四章の8で語られる彼の語る過去は深く、重い、です。ストーリーの上でもキャラの上でも優れてるこの作品、名作です。

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