SINGULAR BLADES

【附録】登場人物一覧（第一話時点）

※ネタバレが避けられない部分もあるため、第一話読了後の閲覧を推奨。

■連邦統合治安維持機構（ＣＪＰＯ）

【ルイス・ルービンシュタイン】

　第一三五七試験技術運用部隊に所属するシングラル・アクター。階級は衛曹長（セルギアール・レアッド）待遇。

　懲役四百年の凶悪犯罪者であり、減刑と引き換えに非正規警兵として戦う懲罰特務兵（グラディアトール）の一人。

【アンジェラ・カノーヴァ】

　第一三五七試験技術運用部隊に所属する戦術情報オペレーター（ＴＩＯ）。階級は三等哨尉（ルクトール・ティアート）。

　家紋形質〈焔髪（ファイアブロンド）〉を持つ銀河貴族・カノーヴァ家の娘。矮星族（ドワーフ）であり、外見年齢は十三歳程度。

【ユーリ・ミハイロヴィチ・ディミトロフ】

　第一三五七試験技術運用部隊の指揮官。階級は邏将補（フィザーダム・シスタス）。

　警兵として百年近いキャリアを積んだ歴戦の老将。試験技術運用艦〝テオフラスト〟の艦長を務める。

【エドワード・ローレンス】

　第一三五七試験技術運用部隊に所属するシングラル・アクター。階級は哨尉補（ルクトール・シスタス）待遇。

　身体の過半を機械化したハード・サイボーグの傭兵。〈屠人鬼（スローター）エド〉の異名を持つ。

【ハンス・フォン・ヴィンチェスター】

　第一三五七試験技術運用部隊に所属するシングラル・アクター。階級は三等哨尉（ルクトール・ティアート）待遇。

　家紋形質〈眩雪（スノーブライト）〉を持つ銀河貴族・ヴィンチェスター家の末弟。矮星族（ドワーフ）であり、外見年齢は十二歳程度。

【ジェシー・ロックウェル・クシウス】

　第一三五七試験技術運用部隊に所属する戦術情報オペレーター。階級は二等哨尉（ルクトール・セーチ）。

　オペレーター・チームのリーダーにして、ミハイロヴィチの実質的な副官。アンジェラの指導役（トレーナー）も務める。

【トロックス・ハービス】

　第一三五七試験技術運用部隊の技術顧問。エルフェンバイン研究所からの出向で、二等巡佐（コルダント・セーチ）相当の権限を与えられている。

　ハード・サイボーグであることを隠そうともしない、機械の塊めいた異形の老人。

【アレンス・ガーテ】

　試験技術運用艦〝テオフラスト〟の医務局長。

【レイチェル・リンヴァイエフ】

　試験技術運用艦〝テオフラスト〟の非正規医官。医務局長ガーテの愛人、兼、助手。無免許。

【サトル・アルナックス】

　試験技術運用艦〝テオフラスト〟第三機関室に配属された新兵。階級は二等警兵（パトルディア・セーチ）。

【アストヴィッヒ・フォン・ノインツ】

　試験技術運用艦〝テオフラスト〟の砲術長。階級は一等哨尉（ルクトール・フィル）。〝芸術（アート）〟と称される砲戦指揮を行う。

【サナ・ルース・アルクヴィスト】

　試験技術運用艦〝テオフラスト〟の操舵手。階級は一等巡佐（コルダント・フィル）。

　予備役からの編入で、艦内最高齢。ミハイロヴィチに操縦技術を伝授した、師匠にあたる人物。

【アリー・ウィンブリッジ】

　試験技術運用艦〝テオフラスト〟の保安部長。階級は三等巡佐（コルダント・ティアート）。

　パデレフ派から送り込まれた連絡員であり、調整役であり、公認スパイ。

【デイヴィッド・オライリー・タッカー】

　第一三五七試験技術運用部隊に編入された懲罰特務兵（グラディアトール）。階級は衛曹（セルギアール）待遇。

　かつてはヤマト五大戦士階級の一つ〈御宅（ＯＴＡＫＵ）〉に在籍していたが、破門されている。

【ヘルマン３０（シルアーティ）】

　第一三五七試験技術運用部隊に納品された懲罰特務兵（グラディアトール）。常時厳重に拘束されている。

　高強度の人格矯正処置を施された〝聖人〟であり、人権はない。そのため乗組員（クルー）ではなく〝備品〟として扱われる。

【トマス・ベルナルド・カノーヴァ】

　アンジェラの父。武門の名家として知られるカノーヴァ家の現当主にして、上級邏将（シフ・フィザーダム）の位を持つ警兵。

　ＣＪＰＯ内部でカノーヴァ派と呼ばれる改革勢力を築いている。矮星族（ドワーフ）であり、外見年齢は十歳程度。

【ボリス・ヴァシリエーヴィチ・パデレフ】

　ＣＪＰＯ内の最大野党・パデレフ派を率いる領袖。階級は邏将（フィザーダム）。

　共通の大敵を打倒するまでの期限付きで、カノーヴァ派とは消極的共闘の密約を結んでいる。

【アレクセイ・ユスティノヴィチ・ウォジェコフスキー】

　ＣＪＰＯ主流派（保守本流）に属する高位警兵の一人。階級は邏将（フィザーダム）。

　テロリストや技術犯罪者を容赦なく撃滅する、苛烈な作戦指揮で知られる。

【フリードリヒ・イトウ・キム】

　ＣＪＰＯ主流派（保守本流）に属する高位警兵の一人。階級は大監帥（セノ・マージェナー）。

　主流派を牛耳る星間企業体群の御用聞きとして、彼らの意向を大戦略に反映する役目を担う。

【ルドルフ・ゲーンハイム】

　ミハイロヴィチの古い教え子。師を慕いながら、警兵としては別の道を選んだ。階級は三等巡佐（コルダント・ティアート）。

　派閥に馴染まぬ不良警兵を集め、〝悪を以て悪を制す〟の精神で非公式捜査（もぐり）を指揮する。

【リザレス・ネグリ】

　ＣＪＰＯ本部から主星系・入管ステーションに派遣されていた警兵。税関での貨物検査を担当していた。

【テオドール・ゴットフリート】

　統一銀河連邦最強のシングラル・アクター。〝緋の皇子〟の異名をとる。

■革命義勇軍〝ザナドゥ〟

【ニコラス・ノースクリフ】

　革命義勇軍〝ザナドゥ〟のトップに立つ革命家。第一統仕者（プライム・サーミナント）という彼専用の階級がある。

　鏡の仮面とマントで素性を隠しており、正体は不明。

【ウラディミル・ロジオーノヴィチ・エリセイエフ】

　ニコラスの腹心たる宿将。階級は司天将（オーヴァロード）。もとは警兵だったが、六十年以上前に転向した。

　ミハイロヴィチとは旧知の戦友。袂を分かって久しい今も、その実力を誰より評価し、警戒している。

【アヴェロエス・アストゥリアス】

　銀髪紅眼の美少年。ニコラスに絶対の忠誠を誓う親衛隊長。階級は三級闘士（リベラトール・プレンティス）。

　天才的なシングラル・アクターでもあり、機動部隊（タスクフォース）〝ハリティウス〟の隊長に任命された。

【シェアリス・ハシェオール】

　革命闘争の黎明期から〝ザナドゥ〟の技術開発を主導してきた大科学者。外見年齢十歳の矮星族（ドワーフ）。

　技術顧問として機動部隊（タスクフォース）〝ハリティウス〟に同行する。人工形質〈漣風紋（デザートウインド）〉を持つ。

【トニー】

　ニコラス配下のシングラル・アクター。アンドルブ私領解放作戦のあと結婚する予定だった。

　古（いにしえ）の不吉なジンクスを恐れていたが、無事生還している。

■その他

【オットー・フォン・ヴィンチェスター】

　ハンスの父。銀河貴族・ヴィンチェスター家の当主。矮星族（ドワーフ）。

　自社の新製品を売り込むため、あえて素人のハンスを実戦試験機操手（エグザクター）として出向させた。

【ローザ・フォイエルバッハ】

　かつてハンスの許嫁だった女性。彼を捨てて〝ザナドゥ〟へ出奔した。

【ラフメイカー】

　ハンスの機体〝ストームブリンガー〟の専用サポートＡＩ。本来の名は〝雨を降らす者（レインメイカー）〟であったが、言語機能のポンコツぶりを揶揄したハンスの独り言に従い、自ら〝笑わせ屋（ラフメイカー）〟と改名した。

【ヴァナー・エジモンド】

　主星系を襲撃したテロリスト。かつてフォルグ星圏で起きた技術災害（テクノハザード）〝ハロルド禍〟の真相を知る。

【レナ・エジモンド】

　二十二年前の技術災害（テクノハザード）〝ハロルド禍〟の犠牲者。ヴァナーの亡妻。生前の職業は警官。

【ドクター・シャドウ】

　個人でありながら第一級星域災害指定を受けた、当代最悪の技術犯罪者。

　本名はロギエル・ロートヴァンク。家紋形質〈夜想曲（ノクターン）〉を持つ銀河貴族の出身。矮星族（ドワーフ）。

【フォルカステ・アーレブリュート】

　ドレクスラー社ＣＥＯ。強大な権勢を誇る銀河貴族・アーレブリュート一門の当主。

　家紋形質〈傾星恋燈（カブキネオン）〉を持つ矮星族（ドワーフ）。〝虹沙の魔女〟とも呼ばれる。

【イスキリ】

　主星系のネットで、政治系陰謀論とスピリチュアル界隈をまたいで活動する有力発信者（インフルエンサー）。

【Ｑ（クイズマスター）】

　カノーヴァ派の〝黒幕〟と称される影のブレーン的存在。正体不明の情報提供者。

【イルヤ・カノーヴァ】

　アンジェラの母。一般市民階級の出身。トマスとは恋愛結婚。

【ルカストリ・アストルソン】

　ブランスタッド大学特任教授。銀河人類史に詳しい。専攻は孤絶文明圏。

【ティツィアーノ・ヴェロッキオ】

　統一銀河連邦、現職の大統領。連邦議会最高議長を兼任する。〈劫院（クロノン）〉の走狗。

【エマーネル・オーラシュトーノ】

　もと警兵。かつて技術災害（テクノハザード）〝ハロルド禍〟に対処すべく派遣された救援艦隊で、司令官を務めた。

　ほどなく退役し、行方を晦ませている。最終階級は邏将（フィザーダム）。パデレフとは同期の戦友。

【イリーナ・ボリソヴナ・パデレヴァ】

　邏将パデレフの娘。母の死後、辺境で隠棲するオーラシュトーノのもとに預けられている。

【アナスタシヤ・レオニードヴナ・パデレヴァ】

　邏将パデレフの妻。故人。

【シャーロット・フランシスカ・カノーヴァ】

　カノーヴァ本家当主。禁制技術〈金竜機関（ファフニール・エンジン）〉の管理者。銀河経済圏に絶大な影響力を持つ。

　天航都市ハルニカに居を構え、〝大いなる遊戯（グレートゲーム）〟を見守る。〝業貨の魔女〟とも呼ばれる。

【空是（クゼ）】

　シャーロットに仕える黒衣の男。

【〈超越教皇（ハイアーポープ）〉サルヴァドール】

　星導派キリスト教会最高指導者。外見は浮遊する超十字架（四次元立方体の展開図）。

【〈偶像占い師（イドロマンサー）〉】

　史上初の第一種自律知性。原因不明の〝発狂〟を遂げ、全人類の敵となった。

　〈特異点戦争〉で滅ぼされたが、その置き土産が人類を太陽系圏から追放することになる。