私の名もなき感情が、レビューを書けと叫んでいるのです

素敵の一言に尽きます。
ファンタジーというより「幻想的」という表現がぴったりくる、そんな世界。年端も行かない子供の見る悪夢のような、メルヘンチックな闇。
そこに閉じ込められた主人公たちも、負の感情を持った魂ステラに負けず劣らず哀しい淋しい思いをしてきたはず。それなのに、彼等はそれぞれに一つだけ決定的にステラではない部分があって、魂を浄化していく度に自分の中のその側面を自覚することになる。
それがあまりにも切なく胸苦おしく、ひたすらに美しいのです。

作者さまの他作品にも共通していえるのですが、文字を紡ぐ才能だけではなく、何よりもそのベースとなる瑞々しい感受性が素晴らしい。惚れました!

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