例えようのない愛おしさ

あなたは着物を着たことがあるだろうか。
浴衣を着たことがあるだろうか。
それらを身に纏い、踊ったことは。
この作品は盆踊りに関する様々な含蓄と共に主人公である紗雪と夏音の生活を綴っている。和の情緒溢れる、それらの暮らしの郷愁めいた愛おしさよ。
また彼らは一見、呑気に暮らしているが、重く悲しい過去を持つ。
私はそれでも願う。彼らのこの先の幸いを。今と同じく優しい時が流れることを。

その他のおすすめレビュー

九藤 朋さんの他のおすすめレビュー97