現代日本を満喫し、異世界での休暇を満喫する

この作品に関しては、正直なところ、連載が始まる前から楽しみにしていた。
作者がツイッターで、連載を始めますよ、という予告ツイートをしていたのだ。
それが上手かった。
おっ、なんか面白そうだぞ。と読者の興味をひいたので、連載が始まるのを心待ちにしていた。
本文が0文字の段階から既にコンテストの勝負は始まっているし、面白い作品とそうでない作品はその時点で既に差がついてしまっているのだ。

そして、いざ連載が始まってみると。
現代日本から異世界に転生~~というありがち路線かと思いきや、異世界の聖王が現代日本に転生して、更にそこから帰ってきた、というひねった基本設定。
この時点でもかなりインパクト強力ではありますわね。
本題の物語はいかがかというと、、、序盤の段階だと話も進まないしそこまで面白さは見えてこないだろう、と思っていたら。宣伝ツイートで面白そうだと期待していた要素を惜しげもなく投入してくる。
序盤から飛ばしているなあ。

そうこうしているうちに、小説の技術的にすごく上手い部分が出てきて、おののいた。
私一人だけではなく、多くの読者が感嘆していた。冷静に考えれば、決して珍しい手法ではないのかもしれないが、その使い方がぴったりハマっていて、溜息しか出てこなかった。

そんな感じで。
この作品には、本文が始まる前から、やられっ放しという感じがする。
だが、さすがにこれ以上やられっぱということもないだろうからたぶん、物語的にはまだ序盤という段階なのですがこのへんでレビュー残しておきます。

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