中華後宮の外へ

現代日本人の異世界転移から始まって。
はやりの中華後宮もの、の枠にとらわれず、そこから飛び出してモンゴル的な草原世界が更なる冒険の舞台。

法治主義の現代日本では罪人は法が裁くものではありますが、そんな法なんて整備されていない異世界ならではの復讐物語です。
主人公のれおなが、現代日本の若者でありながらも、転移した異世界の環境で様々な経験をして成長し、信頼を得て仲間を増やし、たくましく生きる姿が印象的です。
物語全体の多彩なシーンに、生きるとは何なのか、という哲学が通底していて、れおなと仲間たちの冒険が読者の心に強く響いてくる作品です。

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