第9話 戦争一般(おもにヨーロッパ戦線)

「My lady greensleeves」は主に日本が舞台ですが、第一次大戦や日露戦争後のウラジオストック、スペイン内乱、ドイツのポーランド侵攻などの話も出てきます。これら第一次・第二次大戦など歴史のいうなればメインラインの項目は学校や塾で習うでしょうが、それでもサラッと過ぎて調べたりないという方は、次の三冊がお勧めです。

ただし、写真は読者のトラウマに対する配慮ゼロですし、かなり残虐なものもたくさん載せてありますが、全部人間の所業に変わりはありません。


『毎日ムック シリーズ 20世紀の記憶 第1次世界大戦 1914-1919』

…毎日新聞社発行。1999年2月23日 第1期第1回配本


『同・第2次世界大戦・欧州戦線 1939-1945』

…毎日新聞社発行。1999年7月26日 第2期第1回配本


『同・Holocaust ホロコースト』

…毎日新聞社発行。1999年6月26日 第2期第1回配本


このシリーズ20世紀の記憶はミレニアムに合わせて20世紀を振り返るという、某局「映像の世紀」趣旨を同じくするシリーズだが(ついでに切り口も大変よく似ている)掲載された図版や地図、趨勢図はもちろん当事者の証言、当時の反対意見、批判、裁判記録などとにかく膨大な資料を興味と集中力を衰えさせない絶妙な配置で紹介しつつ、一気に読ませる。胸が悪くなる個所も多いがそれも間違いなく歴史。資料性も高い。この時代を調べたい時は必読と言っていいと思う。それほどお勧め。ただし食事とお手洗いは済ませて、昼間に読むべき。 

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戦前・戦中の文学、演劇、世相に関する資料 南 伽耶子 @toronamasan

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