アクション・シーンの持つ情報密度を受け止められるか?


 情景描写、特に戦闘シーンが圧巻。
 もちろん、世界観や設定もよく練られていて、ストーリーを追うだけでも十分楽しめる作品だ。
 だが、この作品を読んだら、アクション・シーンで受け取る情報量の多さと、その量が詰め込まれた各一文の情報密度に驚くだろう。
 映像で見たら、これでもかと繰り返される動きの連続にめまぐるしさを感じるのではないか。
 そう感じてしまうほどの情報が、アクション・シーンには詰まっている。

 SFというジャンルより、アクションというジャンルでカテゴライズしたい作品。
 つまり、動的な作品を求める読者にぴったりのエンタメとお勧めできる。

 もちろん、バトル系SFを求めている読者にも是非読んでいただきたい作品です。

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